拝啓邪神様方、人前で変なことを口走るのはやめてください！！【名探偵コナン】

第10章〜恐るべき時の腐肉喰らい〜 ページ4

ある〜日♪町中で♪猟犬に♪出会った♪(森の熊さん風に)…さて、次の３つの中から私の心情を答えましょう！

1.うっわぁ…何この臭い、めっちゃ迷惑…テロかよ…。

2.えっ…ティンダロスの猟犬！？なんでこんな所に…仕方ない、ヨグ=ソトースのこぶしで吹っ飛ばさないと。

3.誰だよ尖った時間に干渉しやがった馬鹿野郎は…。
え〜…いや確かに刀身を清めるの呪文をかけたナイフ持ってるけど今家にあるんだが…。




A.3番でした。

いや、確かに迷惑だしヨグパンチでも撃退できるけども。
ヨグパンチすると私も狙われるんですね、これが。
だから、ナイフでなんとかした方がまだ良いんだけど……。

そんなことを考えていると、一人の男が悲鳴をあげてこちらに逃げてくる。

男「うわぁあああ！！だっ、誰か助けてくれ！！なんで俺がこんなバケモンに狙われなきゃいけないんだ！
俺は、俺は娘の元気な姿が見たかっただけなのに！！」

……あぁ、なるほどね。娘さんが死んだかなにかして、精神が不安定になった状態で時間遡行とかの魔術が乗ってる本を見つけちゃったのか。で、今に至ると。

えぇ〜…なんか可哀想だけど…。でもあいつに狙われるのは厄介なんだよね…。 いいや、最悪乃亜さんに助けてもらおう。

あの男の人に声をかけ、後ろに隠してから猟犬に右手を向けてヨグ=ソトースのこぶしの呪文を詠唱する。

見えざる力が働いてティンダロスの猟犬の体が霧散し、消える。

振り返ると、ガタガタと震えていた男がキラキラとした目でこちらを見てきた。

男「あ、ありがとうございます……！あなたは命の恩人だ！」

『…申し訳ないのですが、殺したのではなく一時的に撃退しただけですのでいずれ死んでしまうことには変わりありませんよ』

男「それでも、いいんです！私は娘に会いたい、ただそれだけですから…」

ありがとうございます、と頭を下げて男性は去っていった。

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