俺、創造神だから。【七つの大罪】

Creation.9 ページ9

.






「王女さん、俺買い出しとか行ったことねぇんだけど。」

「メリオダス様から、親睦を深めろと言われまして....その、すみません....」




自信を無くし、どんどん声が小さくなっていくエリザベスを見てAは内心慌てる。

エリザベスは、Aを少し近寄りづらく思っていた。
無理もない、この口の悪さである。

ただ、勘違いしないで頂きたいのが、彼は本当は思いやりの塊であるということ。

外面が悪いだけなのだ。




「ほんとにすみませっ、ひゃっ....」

「ちゃんと前見ろ、危ねぇだろ。」




転けんぞ、そう言ってAはエリザベスの腰を引いた。

例えるなら、そう、不良になりきれていないヤンキーのような。
思春期男子のような、そんな感じである。


エリザベスが後ろを盗み見れば、彼女の居た位置に地面から少し出た石があった。


本当はお優しい方なのでは、とエリザベスもAの性格に気付き始める。


七つの大罪全員、Aの性格については気付いている。
だからこそ、時折見せる優しさに、彼の沼に堕ちていくのだ。






.

Creation.10→←Creation.8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す