【完結】愛しい君に最高のドナーを【/青/】

幸せな非日常。12 ページ13

ころん｢A！おはよ！今日は遅くなっちゃってごめんね？｣




『来てくれないかと思った…』




ころん｢大丈夫だって！｣




ころん｢あのさ、いいお知らせと悪いお知らせがあるんだけど、どっちから初めに聞く？｣




声色を変えて言う彼の言葉が怖かった




悪いお知らせって病気が進行してるってことしか考えられない




『…いいお知らせ』




ころん｢いいお知らせはね、Aのドナーが見つかりました！いぇーい！｣




『え？…ほんとに？…やったー！』




私、またころちゃんと一緒にいれるんだ！




退院したらころちゃんと結婚して、また行こうって約束した所にもいっぱい行けるんだ！




『じゃ、悪いお知らせってなに…？』




ころん｢僕、明日からAの心臓移植が終わるまでここに来れないんだ｣




『え…』




ころん｢僕さ、ずっとここにお見舞い来てたじゃん？だから、その分の仕事やらなきゃいけないんだよね。｣




『そっか…』




当たり前か




ころちゃんにもお金の問題とかあるもんね




私の入院代とかあるし…




『ちょっと不安だけど頑張る！』




ころん｢よしよし、｣




頭をわしゃわしゃ撫でてくれた




なんだか気持ち良くて眠くなっちゃった




ころん｢あ、ちなみに手術は1週間くらい後だから｣




『分かった』


☆≡｡ﾟ.☆≡｡ﾟ.☆≡｡ﾟ.☆≡｡ﾟ.☆≡｡ﾟ


｢おはようございます｣



『あ、おはようございます！』




｢今日もお元気で何よりです｣




『今日からころちゃんは来れないけど、頑張るんです！』




『私、退院したらころちゃんと結婚する約束してるんです！』




｢…！！そうなんですか。お幸せになることを願っております。｣




『はい！ありがとうございます！』

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