藍沢先生の日常

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灰谷「あっ！」


橘「どうした？」


横峯「次、灰谷先生が王様です」


緋山「命令どうする？」


新海「スマホを使うっていう手もありますけどかなりひどい目に遭う命令が多いですよね」




灰谷「命令考えられないのでスマホで決めます」



そう言って決まった命令は「4番と7番が1分間、1番をくすぐる」









…………最悪だ……



自分の番号を確認するとまさかの1番。


4番、7番ならまだいいが1番は最悪だ。




何より俺はくすぐられるのが大の苦手。


人並み以上にくすぐりに弱い。




橘「お！俺が4番だ」


新海「7番です」



くすぐられるので最悪だというのに、まさかの4番と7番は橘先生と新海。



橘「1番誰だ？」





緋山「私は違うわよ」


藤川「俺も違うからな」


白石「私も」



緋山をはじめとした奴らが次々と自分の番号を明かしていくため1番がどんどん絞り込まれていく。



新海「1番は藍沢か」


藍沢「………」


唐突に新海がそう聞いてきたため何も反応できなかった。



緋山「1番は藍沢ね」


そう言う緋山に何も言い返せず1番であることがばれてしまった。



本当に王様ゲームはろくなことがない。






新海「じゃ、いくぞ」


妙に楽しそうな新海と橘先生。



俺の両サイドにはさっきまで藤川と名取が座っていたが今隣にいるのは新海と橘先生。



「じゃ、いくぞ」そう言う新海の言葉と共に緋山が携帯のタイマーで1分間を測り始めくすぐりが始まった。


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新海side



「4番と7番が1番を1分間くすぐる」という命令が出て1番は藍沢。



緋山先生の携帯で1分間を測り藍沢をくすぐり始めるとくすぐられた藍沢は前傾姿勢になっていて目には涙が溜っている。



もしかして………


藍沢くすぐられるの…苦手……？



新海「藍沢くすぐられるの苦手か？」


そう聞くと素直に小さくうなずく藍沢。



意外だな…と思いながらも俺も橘先生もくすぐる手を止めない。


だって…面白いし



藍沢は何だって完璧だ。


オペの技術も実力も判断力も。


運動だってできる。走るの早いし実際さっき腕立てで負けた。



何でも完璧な藍沢がくすぐりに弱いなんて意外過ぎる。



1分間はあっという間でﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯというタイマーの音と共にくすぐりは終了した。



笑いすぎたのか「ハァハァ…」と息が上がっている藍沢。



呼吸を一生懸命整えている藍沢を横に藍沢がくすぐりに弱いなんて…という話題で盛り上がった。

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