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なんて会話が続いていた。
緋山「藍沢、まだねむったままでよかったのにー」なんて言う緋山だけどこいつも素直じゃない。
藍沢が目を覚ましたことは救命みんなが喜んで、脳外に報告に行けば新海先生は藍沢の病室まで走って行った。
次の日
藤川「おはよう」
冴島「おはようございます」
藍沢「…ぉ…は…よ」
昨日まではかなり聞きづらかった藍沢の声も今日はなんとなくなんていったかわかるレベルまで戻っていた。
藤川「今日から呼吸のリハビリはじめるからな。リハビリは1時間後から始めるぞ」
藍沢「…ぁ(あぁ)」
藤川「今日は俺とはるかが付き添うことになったから。胸部はまだ痛むか?なんなら鎮痛剤投与するけど」
藍沢「コクリ」
藍沢が頷いたのを確認して鎮痛剤を投与した。
鎮痛剤を投与したことで少しは楽になるといいけど………
まだリハビリまで時間があり白石には午前中は藍沢に付いていていいと言われていたため朝の情報番組を一緒に見ながら今までの経緯、藍沢が眠っていた間に起こった俺なりに面白いと思うエピソードを話して時間をつぶした。
検査の時間になるとまだ藍沢の病室に20代くらいだと思われる男性の「青川」という理学療法士がやって来た。
藍沢はまだ立って歩行したりなどができないためリハビリは呼吸の方法から。
今やっているのは腹式呼吸。
青川さんは藍沢の腹部に手をあて呼吸を促している。
青川「僕のカウントに合わせてゆっくり吸って、ゆっくり吐いてくださいね」
青川「はい吸ってーーー1、2、3…はい吐いてーーー1、2、3…」
青川さんのカウントに合わせて頑張って呼吸をしてる藍沢だけどやっぱり苦しいらしく何回もむせている。
藍沢「ゲホッゲホッゴホッゲホッ」
冴島「大丈夫ですか?」
そう言いながら藍沢を擦るはるかに続いて俺も声をかける。
呼吸をしてはむせて呼吸をしてはむせてと繰り返して1時間ほどリハビリを行った。
リハビリが終わると体力的に厳しかったようで藍沢の表情には疲れが浮かんでいる。
藤川「疲れたな…少し休んだらどうだ?」
そう言うと藍沢はコクリと頷いて静かに目を瞑り数分後にはスースーと規則的な寝息が聞こえ始めた。
冴島「リハビリ、結構ハードだったね」
藤川「あの藍沢もきつそうだったからな」
そんな会話をしながら医局に戻った。
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