出発の日 ページ6
「おはよう。ふっ、悠仁君、まだ眠い?」
虎「うん...」
バレーボール男子日本代表が合宿をしているスポーツセンターへ、 出発の日。
楽しみで寝られなかった虎杖はまだ眠いようだ。
伏「おはようございます。」
「おはよう。野薔薇ちゃんはもう車の中で寝てるから。」
伏「早いですね。俺ももう乗っちゃいます。」
「うん、そうだね。あ、ここで寝かけてる悠仁君も持ってってくんない?」
伏「あ、こいつ、阿鶴さんに迷惑かけやがって。」
「全然平気だよ。ほら、もう乗っちゃって!私が伊地知さんの隣の助手席でいい?」
伏「あ、はい。大丈夫です。ほら、虎杖!早く乗れ!」
虎「う、うぅん」
Aは伊地知さんの隣の助手席、伏黒はAの後ろの席、釘崎は伊地知さんの後ろの席、虎杖は3列目の3席を全て使って寝ている。
「伊地知さん、気になってる事があるんですが教えて貰ってもいいですか?」
伊「あ、はい。私に答えられることであれば。」
「私たちって、8月まで警護ですよね。ここ1週間は合宿ですけど、その後、どこに住むんですか?」
伊「じ、実はですね、トレーニングセンターの周辺のマンスリーマンション等が一切空いておらず、選手の皆さんのお宅にお世話になる事になりました。」
「え??」
伊「す、すみません!」
「あ、いえいえ、気になさらないでください。ですが、さすがに野薔薇ちゃんを選手とはいえ、いい歳した男性のもとで寝泊まりしてもらうのは心配です。」
伊「その件ですが、マネージャーさんの竹内さんのもとで寝泊まりしてもらう事になっています。歳も若く階級的にも弱い、釘崎さんを優先させていただきました。すみません...」
「もう、ほんとに大丈夫ですって!そんなに謝らないでください。」
伊「はぃぃ」
「兄さんにいじめられてるんだったら言ってくださいね?私から怒っておきますから。」
伊「ありがとうございますぅ...まだ、トレーニングセンターまではかかるので、よかったら寝てて下さいね?」
「はぁい。じゃあ、失礼しまーす」
こうして運転手の伊地知以外が、夢の世界へ沈んでいった。
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阿鶴(プロフ) - RIOさん» ありがとうございます。もうひとつの方の話も進めつつ、こちらの方も頑張ります。 (2021年9月26日 6時) (レス) id: 5d089f1393 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらっています!こういう系のやつ読みたかったんですよ!!!更新待ってます! (2021年9月26日 0時) (レス) @page12 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
阿鶴(プロフ) - ツバキさん» コメント、とてもありがたいです。励みになります。皆様に楽しんで頂けるようにこれからも精進して参ります。これからもよろしくお願いします。 (2021年9月24日 5時) (レス) @page12 id: 5d089f1393 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて一気読みしてしまいました!これからも応援しています! (2021年9月24日 0時) (レス) @page12 id: b9e95fe1a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:阿鶴 | 作成日時:2021年8月17日 8時