大きなうさぎ ページ20
***
私を放って、のほほんと会話し始める二人。
.
知念さんと同じグループのHSJメンバーのことは
ある程度は知っていた。
でも、何というか…
.
「本当にそのまんまだ…」
.
知念さんはとにかくマイペースで
中島さんは、真面目だけどテンションがとにかく高い。
テレビや公演で見たまんまだった。
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裕翔「じゃああの二人も知らないの?」
侑李「あー、知らないんじゃない?」
裕翔「えぇ、怒られても俺知らないよー?」
侑李「あはは。知っといてよ。」
.
知念さんなんて、私を放って
とっくに寛いでるもの。
.
裕翔「でもこの子、学生ぽくない?
マネージャーなんてやれてるの?」
「う…っ、そ、れは…」
.
今度は私に尋ねる中島さんに
私は即答出来ず口籠ってしまう。
.
それは、あまりにも端正な顔立ちが目の前にあって
恥ずかしくて…とか、そういうのではなくて。
…いや、少しはあるけど……
.
でも、一番の理由は、マネージャーとしての仕事
何も出来てないということ。
.
第一の目的が知念さんを護ることとはいえ、
知念さんの足を引っ張ってるんじゃないかと不安になる…
.
侑李「ん、それは…」
.
中島さんの質問に、知念さんが答えようとした時。
コンコンっとノックがして、
スタッフの人が楽屋に入ってきた。
.
「HSJの皆さん、出番です。」
裕翔「あ、はーい。」
「あれ、あとの二人は…」
裕翔「前の仕事が押してるみたいで…でもすぐに来ますから。」
.
スタッフさんとのやり取りを全部するのは中島さん。
知念さんは楽屋の隅で机の角っこをジッと見つめて。
.
「分かりました。じゃあお二人は
先に入っててください。」
.
スタッフさんの誘導で、二人が楽屋から出て行く。
私も後に続こうと、楽屋を後にした時。
待って、と止められた。
.
「きみ、新人のスタッフ?」
「へ…」
「ちょうどよかった!」
.
何を…勘違いしているのだろう。
こうしてる間にも、二人は先に進み、
どんどん距離が離れていく。
.
肯定してないのに、スタッフさんは納得して
はいっと私に一万円札を渡してきた。
.
「ちょっと頼まれてくんない?」
***
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Ahr(プロフ) - 本当にめちゃくちゃ感動しました…！！素敵なお話ありがとうございます^ ^ (2022年7月5日 22時) (
レス) @page49 id: bfc2ddf8fe (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - まーさん» 初コメントありがとうございます!感動してくださってこちらこそ嬉しいです（；＿；）素敵なコメントありがとうございます! (2021年12月13日 23時) (レス) id: 9a2317564f (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - はるかさん» こちらこそ、今年もお付き合いいただきありがとうございます!来年、、時間作ればまた作らせていただきます( ´ ▽ ` )ﾉ (2021年12月13日 23時) (レス) id: 9a2317564f (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - いくさん» こちらこそコメントありがとうございます \(( °ω° ))/ このお話で感動してくださったようで嬉しいです! (2021年12月13日 23時) (レス) id: 9a2317564f (このIDを非表示/違反報告)
まー(プロフ) - 初コメント失礼します。描写が具体的で、すっごく引き込まれました！でも、最後に近づくにつれて涙が込み上げて来て、、、 面白かったし、めっちゃ泣きました！ほんとうに、良い作品、ありがとうございます！ (2021年12月3日 17時) (レス) @page45 id: 2c3bd810a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりも
| 作成日時：2021年11月21日 7時
