本気で恋したジャニヲタ4

警備員 〜daiki side〜 ページ9

仕事に向かうため
マンションのエントランスを出ると
いつもの警備員さんが見えてくる。


大貴「おはようございます」

警「おはよう、あ、ちょっといいか？」


呼び止められることなんて滅多にないから
不思議に思いながらも足を止めた。


警「あそこの陰に黒い車あるだろ？」


言われた方向を探すと
確かに車が１台停まっていた。


警「ここに住んでる女優さん、記者に張られてるみたいなんだよね」


大貴「えっ、記者？」


警「２、３日前から来てて気になって見てたんだけど、カメラ構えてたと思う」


大貴「マジかよ……」


警「有岡くん目当ての記者ではないにしろ、彼女、気を付けた方がいいかもな」


大貴「ですね。教えてくれてありがとうございます」


警「ハハハ、俺有岡くんのファンだからね。行ってらっしゃい！」


大貴「はい、行ってきます！」



今日うち来る約束してたのに
断らなきゃじゃん……。


とりあえずAに電話してみたけど
仕事中だよな。


メッセージ入れておくか。


その時ちょうど迎えの車が来て
乗り込むと


「着いたらすぐ、俺別の現場向かわないとダメだから、今日の流れ今説明してもいいか？」


大貴「あ、はい、ちょっとだけ待ってください」


急いで用件だけを打ち込み
マネージャーの話に集中した。




夜になってAに電話し
理由を話すとすぐに納得してくれた。


でもね？

俺はまだ今日会うのは諦めてないよ？



俺が休めるように
心配してくれるのはわかるけど

Aと一緒にいるのが１番

俺は頑張れるエネルギーだから。



結局俺のお願いを受け入れてくれて

急いで明日の準備をし

Aの家へ向かった。

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