本気で恋したジャニヲタ4

会議室3 ページ19

松山さんの言葉にチクリと胸が痛む。


事務所がこんなにも
守ってくれようとしてるのに
私は何をしているんだろう。


こんなハプニングなんかじゃなく
もっと危険なことを自分はしているのに。



どんなに注意していたとしたって
火のないとこに煙はたたない。



摘み取らなければならない火の種を
作っているのは私自身だった。



私はこのまま
大貴の側にいていいのだろうか。



今更になってそんなことが
頭の中に広がった。



A「このままじゃいつか大貴にも迷惑かけちゃうかも……」




その一言だけで
私の脳内を見透かしたように
声をかけてくれるのは
やっぱりあかりで




あかり「またバカなこと考えてるんじゃないでしょうね」


A「うっ……」


あかり「いい？芸能人が恋愛したらダメなんてそんなことあり得ないからね！？せっかく結ばれたんだから、もっと自信持ちなさい」



自由に恋愛もできない不自由な世界。

それでも私たちはこの世界で
生きていくことを選んだ。



あかり「私だって光くんのこと本気だし……」



ボソッと小声で呟いたあかりは

真剣な顔をしていて

私も余計なことを考えるのはやめようって。




欲張りかもしれないけど

私だって幸せになりたい。




あかり「それに、共演解禁になったら今より会えるわけだし、こっちも嵐に会える！！いいことだらけだよ！？」



私だけではなく
あかりも嵐との共演が解禁となることになる。


あかりのポジティブ思考に救われるのは
これで何回目だろうか。




A「いつもありがとね」



あかり「何、気持ち悪い(笑)」




今、目の前にあることに
しっかり向き合おう。


まずはあさこさんとの収録で
どう伝えていくかが大事になる。


そこからはみんなの反応次第だ。



どっちに転がったとしても
そこに真摯に向き合っていくしかない。



スッと気持ちが晴れた気がした。

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