検索窓
今日:95 hit、昨日:39 hit、合計:239,480 hit

episode3 ページ3

ゆらゆら、体を揺らされて浅い眠りから目が覚める。
西蔭さんが起こしてくれたみたいだ。

眠っている間にこれまたご丁寧にブランケットまで掛かっていて、このひとはどうにも本当にお守りという役目を全うする気らしい。
ついでにバスから降りる時、寝起き間もない私を心配したのか「宿舎まで歩けるか」とまで聞かれた。

正直に言えば、少しふらふらはするけれど。
さすがにおぶられてバスを降りると、数多い初対面のメンバーに強烈な第一印象を与えてしまう。

ぞろぞろとバスを降りたチームメイト達は、元々学校別に固まっていた車内と違い、少しずつその枠を越えて色々な組み合わせが見られた。

その中で強く目を引かれたのは、冴えるような蒼色の髪。



「__挨拶が遅れました、一星充です。ロシアのチームでプレイしていました」

「ロシアか、サッカーがかなり強い国だね」

「はい、僕はまだ修行中の身ですが。海外経験を買われて選ばれたみたいですね」

「そっか!一緒に頑張ろう」




FF出場選手を中心に日本の中学生サッカー選手を調べてはいたけれど、海外の選手は流石にカバー外だった。
代表発表の後調べられる限りは調べたが、やはり国内と国外じゃ違う。それに、世界大会に備えてなのか情報の規制は固くなっている。

つまり、彼のことをほぼ何も知らない状態。


「はい!よろしくお願いします!」


何となく、気になりはするものだ。
いい意味でも、はたまたそうでない意味でも。

episode4→←episode2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (194 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
312人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 翡翠さん» 初めまして、第一幕を最後まで読んで頂きありがとうございます!ゆっくりスピンオフの方も進めていきたいですね、本編とは違った雰囲気の3人を書けたらなと思っています!コメントありがとうございました! (2019年10月6日 8時) (レス) id: be32126b2e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ういさん» 初めまして、第一幕に最後までお付き合い頂きありがとうございました!沢山ある作品の中で、ういさんの楽しみになれていることが作者としてとても嬉しい限りです。お気遣いまで本当にありがとうございます、引き続き更新頑張りますね!コメントありがとうございました! (2019年10月6日 8時) (レス) id: be32126b2e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 裕大@受験生のため低浮上さん» 初めまして、最初から読んで頂きありがとうございます!テレビ電話越しや西蔭さん経由でもあの甘やかしようなので、日本代表合流後は更に!と書いている本人もドキドキしていたりします……!これからもお付き合い頂けたら嬉しいです!コメントありがとうございました! (2019年10月6日 8時) (レス) id: be32126b2e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - アオさん» アテナの羅針盤、響きがそっとお気に入りです。笑 第二幕では野坂さんと主人公の出会い、過去の関係、主人公の目が目覚めた過去に少しずつ触れられると思いますので、楽しんで頂けたら嬉しいです! (2019年10月6日 8時) (レス) id: be32126b2e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 初めまして!とっても楽しく読ませて貰っています!王帝月載宮スピンオフ楽しみにしてます! (2019年10月6日 0時) (レス) id: 0bbffb7c2b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年8月16日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。