君にどう好かれるか考える。【妖怪ウォッチ３】

５話：私より俺 ページ7

キュウビ「あのさぁ、オロチ」

オロチ「なんだ」

キュウビ「どうしてA、説教しなかったと思う？」

オロチ「俺に聞くな…。」
※私系オロチより、俺系の方がなんかカッコいいと思いません？※

キュウビ「今までも、説教するって言いながら、何もやってなかったし。むしろ、頭撫でたりしてる。」

オロチ「……で？」

キュウビ「何かあるのかなって。

過去に」

オロチ「……過去の事は、土蜘蛛様でも知らないと聞いた。俺達に付け入る隙はない」

キュウビ「とか言って、気になってるんだろう？」

オロチ「……」

貴方「オロチ〜、キュウビ〜！」

キュウビ「おや、随分遅かったじゃないか」

貴方「うん、ちょっとボーッとしてて……」

オロチ「…」

貴方「全く、この二人はいつ起きるのやら…。もう日が暮れるし……」

キュウビ「A、ここに居てあげなよ」

オロチ「俺等は少し用事があってな」

貴方「え？そうなの？わかった。
ありがとうね」

キュウビ「あぁ。じゃあ、また夜に」

オロチ「同じく」

貴方「はーい」








貴方「…」

冷たい風が、髪を揺らした。

貴方「そろそろ冬…か。」

大ガマと土蜘蛛の髪を触る。

貴方「……男の癖にサラサラとか、ムカつく」

多分、これは王宮にいたら絶対にわからなかった“感情”というもの。

大ガマ「んっ…」
土蜘蛛「……A…？」

貴方「あ……。


おはよう、二人共。もう夕方だよ」

土蜘蛛「眠っていたのか……」

大ガマ「うぅ……冷えるぜ…」

貴方「早く部屋に戻ろ…。風邪、引くから」

大ガマ「おうっ!!!!」

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