CHE.R.RY -3 ページ23
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メールの最後の
「(^∀^)ノ」
イコール
「それでは、また」
私たちの暗黙のルールになっていた。
昔っから見た目も中身も男っぽくて
異性に異性と思われたことがない。
「恋」なんて私には関係ないと思っていたし、
恋ばなをしてキャーキャー言ってる女の子の
気持ちなんてわからなかった。
そんな私が親友に、
「恋って何？」って聞くなんて。
私も自分でびっくり。
.
「うーん、何をしててもその人のこと考えちゃうかな…？」
「メールが来たり、会えたりするだけで嬉しい。」
「なんかね、胸の奥がきゅんって狭くなる感じ」
.
...あてはまるかも。
真剣に聞く私に、親友は笑った。
「そうなんだ…ふ〜ん、
今度の新曲は恋について書いてみようと思って！
私のこと、じゃないよ。」
とっさに嘘をつく。
でも親友にはバレバレで、
「Aが恋か〜私嬉しい！」
「え？そんなこと、言ってないじゃん！」
「も〜認めたら？顔が恋してます〜って言ってるよ？」
固まる私に、親友はまたまた笑った。
やっぱり、これが「恋」なんだ。
何をしてても、あなたの「大丈夫」を思い出す。
会えたら、その日はずっと幸せ。
メールが来たら、必ず保護する。
なんといっても、
あの日会ったときから、
私の胸の奥がきゅんって狭くなってる。
毎日大きくなるあなたの存在。
自分でも気づいてしまった
私、恋しちゃったんだ。
.
ある日、私の恋の相手から来たメール。
――――――――――――
FROM：ジェジュン
本文：こんど韓国でライブ
があるんだ！だから、あし
たから３かげつ韓国にいって
きます(^_^)v
俺もがんばってくるから、
Aもがんばってね☆
(^∀^)ノ
――――――――――――
３ヶ月。
3ヶ月....
会えないのか.....
私にとっては長い、
先の見えない数字に見えた。
――――――――――――
TO：ジェジュンさん
本文：そうなんですか？
いそがしいとおもいますが、がん
ばってきてくださいね！
――――――――――――
「ふぅ〜」とため息をつくと、
また手の平が震えた。
――――――――――――
FROM：ジェジュン
本文：A！
さいごのえもじわすれてる！
ダメじゃん(｀ε´)
――――――――――――
「え…？」
送信ボックスから
さっきあなたに送ったメールを開く。
３ヶ月間、あなたに会えない悲しみからか、
私は暗黙のルールの
「(^∀^)ノ」を忘れていた。
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作者名：ちゃむ | 作成日時：2020年5月21日 22時
