極秘任務、"性 教 育" 【刀剣乱舞】

兄とは特に汚いものです ページ5

『聞きなさい！五虎退さん！』

五虎退「はい！なんでしょうか！」

『ブラック本丸では、審神者から食べ物を強制的にあげるそうです！』

五虎退「と言うことは、つまり…？」

『おやつを作りました！食べましょう！刀剣男士は審神者といることを嫌がるそうですね！』

五虎退「やったー！…………じゃなくて、なんてお酷いお方なのでしょう…」

やったー、ていうてもうてるやん。

そんなツッコミはここではご法度である

まだ、容姿が幼く精神的にも可愛らしい短刀達に

嫌がることを率先的にやるなど

審神者は少し耐えられない

それ故に、なるべく一緒にいて

少しだけ嫌がらせをしているのだ

清々しいブラックを目指すために。

確かに、ブラック本丸で審神者と一緒にいることは

なによりも刀剣男士に恐怖を与える

しかし、この本丸の場合

可愛らしく優しすぎる審神者と

一緒におやつなどご褒美でしかない

『クッキーです。遠慮してはデコピンですよ！』

五虎退「主様…」

審神者の母親は大天然だったらしく

もう最早天然記念物。

審神者の家族での一番のお仕置きは

その右手で放たれる渾身のデコピンだったのだ

これもまた、作者がこうであれば

全てが幸せになれるよね、という軽率な理想である

というか、そもそも悪いことをした！と思っていても

むしろ可愛らしいものだった為

叱るに叱れないのは当然だったと言える

審神者のなかでは

究極の仕置きをいとも簡単にする

という非道を行なっている事になっているが。

五虎退「主様はお優しいですね」

『何をこれしき！ブラック本丸を目指すものとして優しいなどと！』

一期「いえ、これは弟が怯えてそう言ってしまっただけです」

五虎退「いち兄…」

優しい、というか幼い子に強く出れない審神者は

なんだかんだでデコピンも出来ず

クッキーを口の中に放り込んだだけであった

清々しいブラックという理念がー

と心の中で叫びながらも

となりの五虎退を見ると頰がほころんでしまう

いや、ふつうに天国やん？

しかしその純粋無垢な姿を

ある一つのブラックな獣が見定めたのである

一体どちらが非道なのか。

一期「数々の弟への非道。放っておけませんね」

『そうでしょうね！ブラックですから』

非道、と言っても

おやつ食べたり、追いかけっこするだけだろうが！

と思ったとてその事実は闇に隠される

一期「これは話をしなければなりません。部屋に来てください」

一期一振、推して参る

可哀想な、可愛いそうな。→←ブラック本丸？…まぁ、確かに

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