【ツルネ】ハバタケ 〜The Lost Memory〜

29.変化 ページ31

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｢うわぁ！ Aちゃん、いつの間に!?｣

｢さあ、いつでしょう？｣


片目をつぶっていたずらっぽく笑ってみせる。小野木くんも、


｢七緒はそういうの気付くの苦手だよな｣

｢え〜、かっちゃんひどーい！｣


ひどいとか言いつつ、結局笑ってる如月くん。小野木くんも、つられて笑い出す。






私が来るまでの間に、彼にも何かあったんだろうな。考えを変えるような何かが。


小野木くんに何があったのか、私は知らない。けれど、それならそれで、もういいんだ。だって、問題はもう解決しているのだから。


そして、それはきっと鳴宮くんにも通じる。
彼の心の傷が何なのか、それをどうやって克服したのか。今さら知ったところで何にもならないのだ。だから、私は知らないままでいい。







その日の練習は、どことなく賑やかだった。




ーーーー




明くる日の部活。

私は、これまで入らなかった更衣室にいた。


｢じゃじゃーん！ ユウ、みてみて！｣

｢おぉー！ ニッケのジャージかっこいい！｣


これまで部活のときは制服だった私。それだと動きにくいということで、ジャージを持参することにしたのだ。今、私が着ているのは、胸に｢NIKKE｣のロゴが入ったジャージ。下もおそろいのハーフパンツだ。


｢フーマやアディデイスも王道だけど、ニッケも捨てがたい……。ユウは何派？｣

｢ん〜、アディデイスかな。このタオル気に入ってるの！｣


ユウがスクバから取り出したのは、｢Adidase｣のロゴが入った淡いイエローのタオル。


｢おぉっ、それ超かわいい！｣

｢でしょでしょ！｣


ユウと2人、スポーツ用品メーカーの話題でわいわい盛り上がっていると、そこに声がかかった。


｢A、ゆうな。そろそろ行こう、森岡先生がもう来てる｣

｢まじか！ 梨可ありがと！｣




ーーーー




私達が集合すると先生は、ぽん、と手を叩いた。


｢さて！ 団体戦出場も無事決まったことだし、諸君もより一層練習に励みたいところだと思う……んじゃが、知っての通り、わしは腰を傷めておって弓が引けん。そこで、我が校専属コーチを呼ぶことにした｣


…………コーチ？



｢入ってきていいぞい！｣


扉が開く。




入ってきた人物に、私は、目を見開──


｢｢マサさん!!｣｣







──く前に、男子2人が飛び出した。遅れて、私の声が響く。


｢えっと、滝川さん……？ 2人の知り合い、なんですか……？｣

30.滝川さん→←28.ラニーちゃん

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

今日の弓道男子

如月七緒

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