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043:仕事 ページ44

「うわぁ〜〜かわいい〜〜!!本当に頂いていいんですか?」
「もちろん。少しばかりのお礼の気持ちです」
「でも…何だか申し訳ないです、オンニ」
「これからもお世話になるし…受け取って?」
「ありがとう!!」





ソユンさんへのお土産として渡した洋服。

嬉しそうにファッションショーを始める彼女を見て

妹がいたらこんなカンジなのだろうかと思っていた。





「ジュネにはこれ」
「何、何、これ何?」
「着てみて?」
「あ…コートだ!」





ソユンさんと並んで鏡に映るジュネを見て

ジュネが弟に似ている事より

ソユンさんとお似合いな事が

ちょっと嬉しかった。





「ソユン、デートしてやろうか?」
「結構です」
「お前俺の有難みがまだわからないの?」
「どうしてアナタに有難みを感じる必要が?言葉の意味分ってます?」
「可愛くねー」





チャンミンも

そんな2人を見て笑っている。





「ジュネ、Aの事よろしくね」
「ヒョン、大丈夫だよ。おばさんのお守り慣れてるから」





チャンミンが私に提案したのは

ジュネのスタイリストになる事だった。

どういう手段を使ったのか

帰国したら もう採用が決まっていた。





「おばさん俺の個人スタイリストなんだって」
「私で務まるのかしら」
「ステージとかライブとかのスタイリストじゃなくて、ソロ活とか、お呼ばれとか…何か特別な時だったり、私服全般のスタイリストなんだって」
「そうなんだ…」
「何か俺VIPになった気分」
「良かったね」





個人スタイリストとして提示された金額を見て

私は正直驚いた。





「それだけジュネが期待されてるって事じゃない?」
「あの子そんなにすごいの…?」
「あの子だけじゃないよ、グループ全体が一目置かれてる」
「そうなんだ〜」





チャンミンは自分の事のように嬉しそうだ。

仕事を始めるのは

チャンミンたちが長いツアーに出かける来月からだ。

チャンミンは

その前に2人で旅行しようと言った。





「どこに行くの…?」
「2人で行ったことのない場所に行こう」





今の私に

恋とか愛とか

そういう感情があるのか

正直分からない。

だけど

一緒にいると 安心する。

それは 目を覚ましたあの日から

ずっと変わらない事実に違いなかった。

044:本当の理由 YH→←042:目的 CM



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作成日時:2017年5月20日 0時

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