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010:ドーン!!! JN ページ11

「ジュネちょっといいか?」





ダンスの練習をしていたら

マネージャーに呼ばれた。

どうやらお客さんらしいが

マネージャーの顔が緊張していて

咄嗟に最近の自分の行動を振り返る。

うん、悪い事してないと思う。





深呼吸して

事務所の中の一度も入ったことがない部屋の前






「ジュネ、お客様だ」





なぜか 社長までもが俺を待っていた。

一体何だというのか

ドキドキしながらその部屋に入ると

見た事もない男の人が3人座っていた。





「初めまして、ジュネくん」
「…こ、こんにちは」
「突然で申し訳ない、私はこういうものです」





スッと差し出された名刺には

SMEの社名…





「え」
「安心して、キミを引き抜きに来たんじゃないよ」
「あ…」





社長とマネージャーは

俺を残して部屋から出て行った。





「キミに聞きたい事があるんだ」
「…はい」
「この女性…知ってますか?」





柔和な顔立ちのおじさんは

そう言って一枚の写真を僕に見せた。

いつかこういう日が来るかもしれないと少しは想像していたけど

まさか 同業の、しかもこの事務所関係者だったとは…。





「Aさん…ですか」
「やっぱりキミは知ってるんだね」
「…はい」
「単刀直入に言いますが、彼女とはどういう関係かな?」
「どういうって…何か簡単には…」
「男女の関係ですか?」
「は?」
「安心しました。どうやら違うようですね」
「…彼女が…何か」
「彼女と話がしたい。会わせてくれないか?」
「…それは彼女に聞いてみないと…」
「あまり時間がないんだ。できれば今日にでも会いたいのだが」
「…どうしてですか」
「それは言えない」





この人たちは

きっとAが記憶喪失だと知らないはず。

だけど

どうやって俺に辿り着いたんだろう。





「ただ、彼女と話をする必要がある」
「…難しいと思います」
「どうして?」
「…彼女、記憶がないので」





一気に3人の顔色が変わった。

一人が誰かに電話を架け始めて

そして

俺の前に すっとスマホを差し出した。





「…代わって欲しいそうです」
「え」





ビビリながらスマホを耳に当てた。

心臓があり得ないほどバクバクしてる。





『ジュネ氏…ですね?』





え…誰…?

あれ……

でも…どこかで…





『東方神起の…ユノと言います』





俺の脳みそいっぱいに

ドーン!!!と、

腕組みをした大先輩が降臨した。

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作成日時:2017年5月20日 0時

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