137 心配 ページ1
渋谷side
ヨコが意識を失って三日目。
俺はやっと病院に来れた。
渋「ん？」
病室の前に見覚えのある影があった。
渋「亮。何してんねん。」
錦「あ、すばる君。一人で病室入るのがちょっと…」
渋「何でここで人見知り出んねん！ほら、入るで。」
≪コンコン≫
渋「大倉。入るで。」
俺は亮と病室に入った。
大「すばる君…亮ちゃんも…」
そこにおった大倉は想像よりも遥かに弱々しかった。
錦「大倉、寝てるか？」
大「それ昨日ヤスにも言われた。」
錦「そりゃ大倉の体が心配やもん。」
渋「そうやで。」
けど、この言葉が今の大倉にはアカンかった。
大「何で俺の心配ばっかり…何でキミ君の心配やなくて俺の心配すんの!?キミ君のことどうでもええの!?」
渋「どうでもええ訳ないやろ。同じメンバーやもん。でも俺らはヨコと同じぐらいお前も大事やなんや！お前が倒れたらどうすんねん。」
大「倒れへんわ。ヤスにも言うてるけど、タイミング見ながら休んでるから。」
渋「けどお前痩せてってるやん。」
大「何も変わってない。病院やからそう見えるだけ。」
渋「そこまで言うならええわ。倒れても知らんからな。」
そう言って俺は病室を出ていった。
錦「すばる君！」
亮が後ろから追いかけてきた。
錦「すばる君言い過ぎちゃう？」
渋「あんぐらい言わなアイツは聞かへんから。戻るなら、これ持って行ってやれ。」
俺は病院のコンビニに寄って栄養ドリンクを買って亮に渡してもらうことにした。
亮「すばる君は戻らへんの？」
す「ヨコの様子も見れたし帰る。また戻ったら大倉と言い合いになりそうやし。」
亮「そっか。分かった。」
す「じゃあな。」
俺は病院から帰る途中、今の大倉とヨコに何が出来るか考えた。
でも結局分からんままやった。
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作者名：那奈 | 作成日時：2018年12月15日 22時
