Snow Brake__.*･

弱さも見せて -Ryota.M- ページ4

渡辺 Side



今日は、アジアツアーのリハ。


照が振り付けしてくれた曲をやる。


デビューして初めてのツアーだから、みんなとても気合いが入っている。


ただ一人を除いては___



岩本「だてさん、今のとこ遅れてる。」

宮舘「ﾝｯごめん…」

ラウール「だてさん、そこ違いますよ。」

宮舘「ﾊｱｯ…ごめん…」



いつも滅多に注意されない涼太が今日は一番注意されている。


最初はやる気ないのかなーって思ったけど、涼太がやる気ないなんてありえない。


それに心做しか顔色も悪い気がして。


俺は心配になって、涼太に声をかけようとした。


その時___



岩本「あのさぁ、だてさん、やる気あんの？
　 さっきから間違えてばっかりじゃん。
　 やる気ないなら抜けていいから。」

佐久間「疲れてるのかもしれないけどさ、
　 もうちょっとちゃんとやろうよ。」

阿部「みんなもがんばってるよ。」



照を筆頭にみんなが涼太を責め始めた。


みんな、涼太がいつもと違うことには気づいて。


だけど、俺が思ったこととは違った。



宮舘「ﾊｱｯ…ｺﾞﾒｯ…」



そうしている内にも涼太の顔がだんだんと下がっていく。


右手は右の脇腹を強く握っている。


えっ、もしかして…


いや、まさか…




ﾊﾞﾀｯ___




『涼太！！』


涼太が倒れた。

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