【紺青の拳】探偵と怪盗の正体を知っている女子高生３（完）

第96話 ページ7

待ち合わせ場所は、リシさんと初めて会ったマーライオンパーク。
昼間とは違い、夕方は人通りもまばらだった。


リ｢電話の話は本当なのか？今起きている全てがレオン先生の企てなんて…僕にもわかるように説明してほしい｣


待ち合わせ場所に来たリシさんは信じられないという顔つきで言った。


快｢発端は、ジョンハン・チェンが見つけたブルーサファイア『紺青の拳』だ｣


快斗は工藤新一として説明し始めた。


快｢彼は空手トーナメントのベルトにはめ込み、優勝者に進呈するとした｣
A｢ジャマルッディンさんを出場させ、宝石を手に入れようとしたんでしょう。そんなところに思わぬ人物が入ってきた｣


推理披露なんて慣れてないのに…！


快｢空手400戦無敗、京極真の大会エントリーだ。彼を招待した者…それが殺害されたシェリリン・タンさ｣
リ｢ど、動機がそうだとしても、レオン先生にはアリバイがある。彼女が刺されたとき、別のエレベーターに乗っていたんだから…｣
快｢真相はこうさ｣


快斗はポケットに手を入れて歩きだした。
リシさんの横を通り抜けると、立ち止まり振り返る。


快｢レオンとホテルの屋上のプールサイドで会った後、彼女は自分の部屋に戻るためにエレベーターに乗った。だが、彼女が宿泊していたタワー3の部屋は16階｣
A｢リシさんならご存知でしょうが、あのホテルの構造上34階で必ず乗り換えないと部屋には戻れないんです｣

快｢彼女は自分の部屋に戻る途中に薬をかがされ、別の部屋へと連れ込まれてしまった。
＿＿＿秘書のレイチェルによって｣


リシさんは目を丸くした。


リ｢レイチェルが共犯者？まさか…｣

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