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第136話 ページ47

中「お嬢さん、その腕絶対に話さないでくださいよ!確保ー!!」


中森警部の合図で、機動隊が一斉に向かう。
蘭はキッドの腕を掴んでいる手にいっそう力を込めた。

するとそのとき、キッドが煙幕ボールを投げた。
煙が立ち込める中、機動隊が次々とキッドに飛びかかり、中森警部も後に続く。


中「キッドォーー!!」


煙の中で機動隊員らが揉みくちゃになっていると、バックを持った阿笠博士が走ってきた。
遅れて灰原も小走りでやって来る。


蘭「絶対に離さないからね!」


機動隊に揉みくちゃにされながらも、蘭はしゃがみ込んでキッドの左腕を必死で掴んでいた。


中「逃がすなぁーー!」
機「おおおーー!!」


煙の中から中森警部と機動隊員らの叫び声がする。
阿笠博士が心配そうに見ていると


コ「博士…」


コナンが煙の中からこっそりと出てきた。阿笠博士はバックを渡し、壁に背を向けて上着を広げた。

灰原が阿笠博士の後ろに目を向けると、コナンがあたふたと着替えている姿が見える。


A「哀ちゃん、ただいま!」
灰「A、おかえり。」


すると


中「離せ!それはワシの足だ!!」


中森警部の声がした。
煙が薄れて、機動隊の姿が見えてきたが、キッドの姿はどこにもない。

蘭が必死に掴んでいたのは、作り物の腕だった。


蘭「あーもぉ!!逃げられた!」


と作り物の腕を投げ捨てた。


中「くそぉ!まだ近くにいるはずだ!追えーー!!」


中森警部と機動隊はドタドタと奥へ走っていき、自動ドアが閉まった。
残った蘭が呆然と見送る。

ハァ…と溜息をついた蘭が到着ロビーを振り返ると、阿笠博士、灰原と共にコナンが立っていた。


蘭「あ、コナンくん!」
コ「お帰りなさい、蘭姉ちゃん」


着替え終わったばかりのコナンがニッコリと微笑む。
蘭はコナンの元に駆け寄ってしゃがみ込んだ。


蘭「ただいま。寂しくなかった?」
コ「(バーロ。ずっと一緒にいたっつーの)」


コナンは心の中で呟きながらも、嬉しそうに口元を緩ませた。


ーーー本編終了ーーー

あとがき&今後のお知らせ(2020/04/13)→←第135話



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美紀 - コナン大好きです最高ですコナンと新一大好きですこの映画大好きですこの映画の主題歌を大好きな三代目の臣君が歌ってたので3回も見ました (2019年7月8日 14時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
如月葵(プロフ) - アニメLOVEさん» リクエストありがとうございます!早速お話を考えてるAnotherストーリーの方に載せます! (2019年6月24日 18時) (レス) id: f641bd2ac0 (このIDを非表示/違反報告)
アニメLOVE - リクエストで釈放されたリシくんと再開させてください!続編楽しみにしています! (2019年6月23日 23時) (レス) id: 539a424d8d (このIDを非表示/違反報告)
くろば - めちゃくちゃ面白かったです!!続編も期待してます!!\(^o^)/ (2019年6月23日 22時) (レス) id: e8f20f4464 (このIDを非表示/違反報告)
如月葵(プロフ) - ゆうみんさん» ラブラブですよね〜羨ましい← 新一は幼児化のせいでなかなか蘭と新一として一緒にいられないですからね〜快斗・夢主カップルに少〜し嫉妬してるかもしれませんね(笑) (2019年6月23日 22時) (レス) id: f641bd2ac0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月葵 | 作成日時:2019年6月17日 5時

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