第108話 ページ19
街に突っ込ませるはずのタンカーは、予定より随分手前の岸に衝突してしまった。
レ「《タンカーが…いったい何が…》」
ガラスの壁に額と手をつけて食い入るように見ていたレオンは、ズルリと手を落とした。
禮「お、大人しくする。撃たないでくれ!」
レオンのそばで中富禮次郎が頭を押さえてしゃがみ込んだ。
しかし、リシは拳銃を下すことなく引き金を引いた。
銃声が響き、禮次郎のすぐ脇で弾が跳ねる。
禮「ひゃあああ!助けてぇ!殺さないでくれ〜〜!!」
腰が抜けた禮次郎は、その場で頭を抱えてうずくまった。
レ「リシくん!まさか撃つとは…」
すると、リシは無言でレオンに銃口を向けた。
レ「ジャマルッディン!」
助けを求めようと振り返ると、ジャマルッディンはレオンから離れて腕組みをした。
レ「《ま、待て。ジャマルッディン、どういうつもりだ》」
ジャ「《俺がアンタに仕えていたのは、京極と戦うためだ。もうアンタに仕える意味はない》」
レ「《何!?》」
呆然とするレオンに
リ「レオン先生。失礼ですが、少し腕が鈍ったんじゃないですか?世界を動かしてたのはアナタじゃない…僕さ」
拳銃を構えたリシの目が、ゆっくりと開かれた。
今までに見たことのない、表情にレオンが思わずたじろぐ。
レ「まさか…君が?」
リシは拳銃の引き金にかけた指に力を込めた。
レ「ま、待て!待ってくれ!こ、これを君にやろう!」
レ「中には宝石が入っている。いい取引だろう?リシくん」
レオンは持っていたアタッシュケースを差し出したが、リシは取引に応じようとはしなかった。
じわじわと指に力を込め引き金を引いていく
撃たれると思いレオンがアタッシュケースで頭を庇おうとしたとき、1枚のトランプが飛んできた。
トランプはリシの手をはじき、拳銃が飛ばされデッキチェアの上で跳ねる。
一同が見上げると
トランプ銃を持ったキッドとコナンの姿があった。
コナンは飛び降りデッキチェアに着地すると、上に乗っていた拳銃を飛ばしてプールに落とした。
それと同時に、リシの体にワイヤーが巻き付き柱に張り付けられた。
ワイヤー銃を持ったキッドが着地しコナンが駆け寄った
禮「怪盗キッド!?」
リ「なっ、なんでここにアーサーくんが!?」
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美紀 - コナン大好きです最高ですコナンと新一大好きですこの映画大好きですこの映画の主題歌を大好きな三代目の臣君が歌ってたので3回も見ました (2019年7月8日 14時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
如月葵(プロフ) - アニメLOVEさん» リクエストありがとうございます!早速お話を考えてるAnotherストーリーの方に載せます! (2019年6月24日 18時) (レス) id: f641bd2ac0 (このIDを非表示/違反報告)
アニメLOVE - リクエストで釈放されたリシくんと再開させてください!続編楽しみにしています! (2019年6月23日 23時) (レス) id: 539a424d8d (このIDを非表示/違反報告)
くろば - めちゃくちゃ面白かったです!!続編も期待してます!!\(^o^)/ (2019年6月23日 22時) (レス) id: e8f20f4464 (このIDを非表示/違反報告)
如月葵(プロフ) - ゆうみんさん» ラブラブですよね〜羨ましい← 新一は幼児化のせいでなかなか蘭と新一として一緒にいられないですからね〜快斗・夢主カップルに少〜し嫉妬してるかもしれませんね(笑) (2019年6月23日 22時) (レス) id: f641bd2ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:如月葵 | 作成日時:2019年6月17日 5時