【第2章】この世を色で染め上げて【リレー小説】 (ページ2)

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あれから【みさと】ページ2

クロエお兄ちゃんが消えてから、
月に一度、
私宛に大量の贈り物と私へのおこづかいが届く。

「郵便でーす」
「はーい。」
そう言いながら、馴れた手付きで判を押して、荷物を受け取る。

箱をあけると、
どうやら今回はフランスにいるらしく、
一緒に入ってた手紙にもそう書かれていた。

雨月さんと贈り物をあけていく。
「クロエお兄ちゃん、今世界中を旅してるんだって」送られてきたのはフランスのお菓子や変わった服に装飾品ばかり。
「あ、これ男物の服だし、雨月さん宛じゃないかな？」
「あ、たしかに。」
雨月さんは大きな藍色の外套を手に、微笑んだ。
「着てみたら？」
そう言うと、雨月さんは照れくさそうに外套に袖を通した。

外套は雨月さんのために作られたかのように、
大きさもピッタリで一目で高いものだと分かる質だ。

「どうかな。。？」
「似合ってるよ!!格好いい！」
そう言うと、雨月さんは顔を赤くして照れた。

クロエお兄ちゃんの贈り物の中にはハッピーバースデーと書かれたメッセージと共に、
綺麗な色のリボンが入っていた。
感情によって色が変わる特殊な布でできてるらしく、私が身につければ、私の感情によって色が変わるので回りにバレバレらしいけど、色がとても綺麗らしく、とても貴重らしい。

嬉しくて思わず顔がほころぶ。

「あれ、イロハさん誕生日なの？」
と、雨月さんが驚いたという表情で聞いてきた。
「うん！明日誕生日なんだよねっ！」

2人の会話はやわらかい空気に包まれた──。。

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ナシロ・イロハのサンプルボイスできました！
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