彼らは私に甘過ぎる 【BTS】

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じゃなくって。
ほい、といわれてユンギオッパから渡されたのは、しっかりとした感じのはさみ。
分厚いし刃のところも鋭いし、結構切れ味がよさそうです。

いろいろな角度から眺めていると、ひょいっと軽く奪われてしまったはさみ。
マヌケな声を出して上を見れば、心配そうな表情のナムオッパ。



RM「はさみ使うの？ 俺がやってあげるから貸して」

『え』

JN「へえー、俺も次やってみたいや。ナムジュン次貸してよ」

RM「了解ですー」

『ちょ、え、え』



はさみまで奪われてしまったではありませんか。
どういうことですか。

私、確かにパスタは作れませんでしたけど、はさみくらいは安全に使えますよ？
布と自分の指を間違えて切るほどマヌケでもありませんよ？
オッパたちのなかで、私っていったい何歳児なんですか？


呆然としているなか、ユンギオッパが私の頭に手を置いてニヒルに笑い一言。



SG「赤ちゃんは見てるだけでいいんだよ」



赤、ちゃん……？？？
私が？？



『わ、私17なんですけど…？』

SG「大丈夫、17の赤ちゃんだっているさ」

『いやいやいや！！ 私ちゃんと大人ですって』

JM「子供ほど自分のことは大人だって言うよねー」

『ちがっ、はさみくらいは安全に扱えますって！！』



助けて本当に。
どうしてヒョンはそうやって私をいじめるんですか。
ジミナオッパも面白がって加わって…、可愛い笑顔で言われたら憎めないじゃないですか。

言い合いをしているうちに、どんどん切っていくナムオッパ。
こういう言い方はいけないとわかってるけど、結構不器用ですね。
大きさがマチマチっていうか、切り方がワイルドっていうか。
まあそこがかっこいいんですけど！！



RM「ジニヒョン、」

JN「やー、ありがとう！」



ああああ。
ジニオッパでさえ今私からはさみを遠ざけました！！
どうして私は、火もはさみも扱っちゃいけないんですか！



SG「大丈夫、Aが赤ちゃんでも俺らは多分養える」

JN「ひゅーっ！ ユンギかっこいー！！」

『〜〜〜っ！！ 全然嬉しくないですから！！』



ヒョンラインは信じてたのに！
信じてたのに！！

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