彼らは私に甘過ぎる 【BTS】

◆帰宅 ページ16

ジニオッパとのデートも、ジョングギのせいで中断となり帰ることになった私たち。
車内はもちろん静かで、とても気まずかった。
いつもは賑やかにしてくれるはずのオッパも、運転に集中していて真剣な顔。
することのない私は、スマホを握ったまま、ただぼーっと右から左に流れる景色を眺めているだけ。

たまにスマホが震えるのは、ジョングギからの催促。
心配なのはわかるけど、5分に一度はカトクがくる細かさである。


"今帰ってるから、ちょっと待って"と送れば、すぐに返信が来る。
"うん、俺ずっと待ってるよ"


これが彼氏だったら、すっごいキュンと来るんだろうけど、
彼氏じゃなくて双子の兄だから、キュンとはくるけど微妙な感じである。


家まであと少しの距離で、またグギが電話をしてくる。


JK『もしもし、ねえ、今本当に家に向かってる？ ヒョンに変なことされてない？』



なんて。
心配し過ぎです。



『大丈夫。あとちょっとだから待ってて。ありがとう』

JK『うん、待ってる。ずっと待ってるからね』

『うん』



電話をきったところで、ジニオッパが苦笑いをしながらウィンカーを出した。



JN「あいつ、本当に心配性だなー。ただデートしただけなのにさー！」



そうですね、と深く頷いていると、今度は窓の外からグクの声が。

うわっ。
マンネラインが全員集合してる…！

心配性が過ぎるマンネラインの三人が、団子のように連なって私を待っていた。
ジニオッパはまた苦笑いをする。



JM「A無事だよ！」

TH「さらわれてなかったー！」


JN「俺を何だと思ってるんだあいつら！」



ジニオッパは、今度こそ楽しそうに笑って見せた。

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