お酌回り ページ10
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「先輩〜、飲んでますかぁ〜っ？」
行く先々でおしゃべりに捕まりながらもお酌をほぼ回りおえ、自分の席で飲んでいた私に凛ちゃんからのお酌。
もうすでにほろ酔いな凛ちゃんは、ほっぺがピンクでますますかわいさが増している。
「凛ちゃん、あんまり飲兵衛のオヤジの周りにはいっちゃダメよ」
「えへへ♡じゃあ凛、ず〜っと先輩の隣にいますねぇ〜♪」
「そうしなさい、何されるかわからないからね」
「はぁ〜い♪」
ほんとにそう。
あんなとこに凛ちゃんが野放しにされてみなさい。
すぐにボディタッチがはじまるから。
私はもう慣れてる、っていうか…
年も年だし、かわし方も身に付けてきたから。
「お〜い、松本く〜ん」
あぁ、ほら。
言ってるそばから呼ばれてる凛ちゃん。
「私が行ってくるから、凛ちゃんはここにいて？」
不安そうな顔をする凛ちゃんにそう言って、ビール瓶を持って立ち上がる。
「すいません、松本は酔ってしまったみたいなので…」
「おお、佐藤か！よく来たよく来た！いやぁ〜、美人にお酌してもらう酒は美味いからなぁ〜」
「いえ、そんな…」
適当に相槌うちながら、その辺り一帯の酔っ払いのお酌回り。
「佐藤っ、俺はお前に期待してんだぞ。美人で仕事もできるなんて、ほんっとに女の鏡だからなぁ！」
うげっ。
酒癖の悪い安藤主任…
「ほらっ、こっちにきて俺にもお酌してくれ！」
手招きしてる安藤主任。
あぁ、もう…
顔は笑顔、心の中では大きな溜息をついて立ち上がった。
「安藤主任、この間の商談のお話聞きましたよ。難しい取引先だったらしいじゃないですか」
私の後ろから声がして、ビール瓶を持った太輔くんが現れた。
「佐藤さん、松本さん具合悪そうだから行ってあげてくれる？」
「…あ、わかりました…」
すぐに凛ちゃんの元にいくと、多少酔っ払ってはいるものの、普通におしゃべりしてる凛ちゃんの姿があって。
「…あ、先輩！大丈夫でしたかっ！？」
「うん、大丈夫…」
「よかったぁ〜…」
安藤主任の隣で、笑いながらお酌してる太輔くんを見る。
太輔くん、助けてくれたんだ…
心の中で手を合わせながら、��今度のご飯は奢るからね！��って太輔くんに向かって呟いた。
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すなぎも - めっちゃ面白いです！！続きがとても気になります！更新待ってます！ (2018年7月25日 21時) (
レス) id: ef1e270871 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ - 続きがとても気になります！更新待ってます！ (2018年4月4日 14時) (レス) id: e3f41243e4 (このIDを非表示/違反報告)
kumi(プロフ) - 初めから一気読みしました！めっちゃ面白いですね！！ブラック玉ちゃんカッコイイ！！続きが気になりますっ！！！ (2016年7月12日 2時) (レス) id: 8cddf2f951 (このIDを非表示/違反報告)
たまま - このお話のたまちゃんすごい好きです! 続きが気になってしょうがないです! 更新楽しみにしてます！ (2016年2月18日 19時) (レス) id: 18ff77bab6 (このIDを非表示/違反報告)
はるる - 頑張って下さい! (2016年2月7日 22時) (レス) id: fb87ff9d5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2015年3月10日 21時
