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この気持ち ページ41

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「あ…、もしかしてデート中でしたか?」






近づいてきたその彼女は、やっと視界に捉えた私の姿を見て一瞬踏み止まった。

けど…






「…まぁそんなも「付き合ってないです、全然そんなっ!!」






そう言った私を見て再び歩み寄る。






「綺麗な人だから彼女さんかと思っちゃった。裕太まだ遊んでんのか〜って」


「はぁ?そーいうのもうやってないから。めんどくさいし」


「うそだー!あんなに女とっかえひっかえして遊んでたくせに!!まぁ私もその内の一人だったけどね、うふふっ」







目の前で玉森くんの隣に座り込んだ唯さんは

まるでそれが当たり前かのように近付き、ピタリと彼に寄り添う。







「つーか何年ぶり?すげぇ久々じゃん」


「ね、もう多分5年くらいは経ってるよ」


「まじかー、老けたなー(笑)」


「老けたのは裕太でしょ。私は見た目も気持ちも変わってないんだから」


「んー…まぁそうだね」


「ほんと?裕太私のことかわいいって言ってくれてたもんね」


「昔の話だろ」


「えーじゃあ今はかわいくないのー?」


「そんなこと言ってないじゃん」


「じゃあかわいい?」


「はいはいかわいいですよ」


「ふふふっ」


「……」








目の前で懐かしい話をし始めた二人を、少しの間見つめてた。

当たり前だけど入れない会話、入っちゃいけない空気感。

私の知らない玉森くんの話。







一人取り残されたような孤立感…

いや

この気持ちは……








「…わ、私…帰るねっ…」








鞄肩にかけて、伝票の上に五千円札を置いて立ち上がる。

わかんないけど…

なんかわかんないけどっ……

いや、違う。

きっとわかってる。

この感情がなんなのかを。








「え、ちょっ…」








玉森くんの声が聞こえた気がした。

でも振り向かずにお店の外に出る。

足早に駅の方に向かって歩きながら、心の中の感情はぐちゃぐちゃで。

なぜだか急に

泣きたくなった。








「先輩っ」








少し歩いた時

後方から聞こえた声。








「ちょっ…、待って」








それでも足を止めない私に近づいてくる足音。





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すなぎも - めっちゃ面白いです!!続きがとても気になります!更新待ってます! (2018年7月25日 21時) (レス) id: ef1e270871 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ - 続きがとても気になります!更新待ってます! (2018年4月4日 14時) (レス) id: e3f41243e4 (このIDを非表示/違反報告)
kumi(プロフ) - 初めから一気読みしました!めっちゃ面白いですね!!ブラック玉ちゃんカッコイイ!!続きが気になりますっ!!! (2016年7月12日 2時) (レス) id: 8cddf2f951 (このIDを非表示/違反報告)
たまま - このお話のたまちゃんすごい好きです! 続きが気になってしょうがないです! 更新楽しみにしてます! (2016年2月18日 19時) (レス) id: 18ff77bab6 (このIDを非表示/違反報告)
はるる - 頑張って下さい! (2016年2月7日 22時) (レス) id: fb87ff9d5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:K | 作成日時:2015年3月10日 21時

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