Black ＆ White 〜T.yuta〜

俺の話 ページ39

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「…」






お店に着いたはいいものの。






「…」






……黙。







なに、これ。

なんかやだ…こんな


「先輩」


「…あ、ひゃいっ」







…噛んだ、、、







「…ふふ」







あ、

笑った……







「はーーー…」







そして溜息をつかれる。

いや、私一応先輩なんですけどね。







「もーなんか、アレっすね」


「…は？」


「先輩といると俺、完全に緩んじゃう」


「…」







……意味がわからない。







「…それはどういう


「あ、ビールおかわりしていっすか？」


「え、あ、別にいい…


「あざっす。ごちそうさまです」


「え、は？私が奢るの！？？」


「先輩ですよね？俺の。直々の教育係」


「んぐっ……」







あなたが連れてきたんでしょうが！！！！







そんなふうに思いながらも、運ばれてきたビールをおいしそうに口に運ぶ玉森裕太を見て。

まぁいっか、なんて思ったり。







「先輩」


「ん？」


「聞いてもらってもいいですか？俺の話」


「話？」


「前言ってましたよね。どうして真面目なフリをしてるのかって」


「…あぁ、」


「俺中学の時すげぇモテたんですよ。もうほんと漫画みたいに。他校とかからも女子がきたりして」


「…あっそう」


「まぁでもそんな俺にもいたんですよ。一応好きな子が」


「……はぁ」


「そんな目立ってるわけじゃないんですけどね。どっちかというとかわいらしいというか、それでもって気の強いところは強くて、割としっかりしてるみたいな。今流行りのギャップ女子？」


「……」






それを聞かされてどうしたらいいの……






「まぁ…自分では割と真剣だったんすよ」







ジョッキを持ち上げ一口飲み込んだ玉森くんは、静かにそれを戻して顎を支えながら肘をついた。







「好きだったんですけどねーー…」







そしてどこか遠くを見つめてこう言った。







「…俺のせいでイジメにあって、







……自 殺未遂起こしたんです」






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