Black ＆ White 〜T.yuta〜

好きですけど ページ35

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「…せんぱ「あのさ」


「…え？」


「あなた一体どういうつもりなの？」


「……どういう、って「前に言ったわよね？どうして私だけに本性見せるの？って聞いた時。もっと自分に興味持ったら教えます、って」


「…」


「それ、今教えてもらっていい？私あなたに興味もったから。ムカつくくらいにね」


「……それは「だいたいね、俺に興味持ったらって何？は？？あなたが私に興味深々なだけじゃない。なんなの？なんで私にキスするの？全く意味わかんないしどうしてそう簡単にキスできるかわかんない。あのね、キスっていうのは好きな人とするものなの。好きでもない人とするようなもんじゃないしましてや病人とするもんじゃないし…、…あぁ、それかなに？もしかしてあなた私のことが好きだとか？まぁそれにしたってやってることはかぁーなぁーり意味不明だけどねっ！！！」


「…」







……言ってやった。

言ってやったぞ！！！！！







若干息切れしてる自分を褒め称えながら、心の中で小さくガッツポーズ。

ここまで言えば、彼はきっとプライドが傷付いて何も出来なくなるはず。

さすがにね、いくら年上でも女の私に言われちゃったんだもの。

少しは懲りるでしょう…！！！







「……そうですけど」







…え？







「好きですけど。だったらどうなんですか？」


「…」







………はいっ！？？！？







「好きだったらキスしてもいいってことですよね？先輩…？」







……そそ、そーゆうことじゃなくてですね…！！！







「ひゃっ…！！！」







いつの間にかまた目の前にいた彼が再び私の顎に手を添えて。

視線を外さないままジリジリと近付いてくる。







「でも先輩…」


「…な、なによっ…！」


「抵抗しないってことは、もしかして先輩も…」


「…っは、はぁぁぁっ！？何言って……







……って

私…、そう、なの……？？







「……」


「先輩？」







……いや、







「…ないでしょっ！！！！」


「ふふ。どうかなー」







ーーーちゅっ







「んなっ……！！///」


「先輩♪隙ありすぎですよ？(笑)」







再び彼の唇が触れた自分の唇に手を触れながら、顔が熱くなっていくのは熱のせいだと心の中で自分に言い聞かせていた。




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