ふにふに ページ33
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「帰りません」
「…え?」
「俺、まだ帰りません」
「…な、なんで…」
「そばにいます。先輩が眠るまで」
「…」
なんで……
「風邪引いた時って、誰かにそばにいて欲しいって思いません?」
「…あ、あぁ、まぁ…」
…まぁ、それは確かに。
「…甘えていいんですよ?先輩」
まるで語尾にハートマークが付いているかのような仕草。
未だ継続されてる上目遣いに、首をちょっとだけ傾ける彼。
絶対絶対わかっててやってる…!
ほんっっ……とに小悪魔だ……!!!!
「…べ、別にあなたに甘えるなんてっ…
「藤ヶ谷先輩じゃないから?」
「はぁ?なんで太輔くんが…
「付き合ってるみたいな会話でしたよ?さっきとか」
「だから付き合ってないって…
「好きなんじゃないですか?」
「……好き、っていえば好き…だけど。友達としてはね」
「…」
太輔くんは、入社した時からのほんとに気の合う同期で。
親友と言ってもいいんじゃないかって私は思ってる。
そう思ってるのは私だけかもしれないけど。
「…向こうはそう思ってなかったら?」
「どういうこと?」
「……藤ヶ谷先輩は、先輩のことを好きかもしれないですよ?」
「…」
……いや、
「ないない!絶対ないよそんなのっ!!」
太輔くんが私をすき?
ないわよそんなの。
「普通に友達よ、太輔くんとは」
そう言って横を向いた私を玉森くんの視線が追う。
…ったく、いつまで見てんのよ。
「…」
「…」
「…」
「…」
「〜〜〜っ…、」
耐えきれなくなり目を瞑る。
…もういーや
このまま寝ちゃおうかな、なんて思いかけた時だった。
ーーーフニ、
…ん?
唇に感じた感触に目を開ける。
「…先輩、キスしていいですか?」
はい…?
いつの間にか目の前にいる玉森裕太は、
人の唇をふにふにと親指で触れて。
「……っ、」
人が返事をする前に
私の唇にキスをした。
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すなぎも - めっちゃ面白いです!!続きがとても気になります!更新待ってます! (2018年7月25日 21時) (レス) id: ef1e270871 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ - 続きがとても気になります!更新待ってます! (2018年4月4日 14時) (レス) id: e3f41243e4 (このIDを非表示/違反報告)
kumi(プロフ) - 初めから一気読みしました!めっちゃ面白いですね!!ブラック玉ちゃんカッコイイ!!続きが気になりますっ!!! (2016年7月12日 2時) (レス) id: 8cddf2f951 (このIDを非表示/違反報告)
たまま - このお話のたまちゃんすごい好きです! 続きが気になってしょうがないです! 更新楽しみにしてます! (2016年2月18日 19時) (レス) id: 18ff77bab6 (このIDを非表示/違反報告)
はるる - 頑張って下さい! (2016年2月7日 22時) (レス) id: fb87ff9d5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K | 作成日時:2015年3月10日 21時