小悪魔 ページ15
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昨日はあれから真っ直ぐ家に帰った。
だけど結局、なんだか脱力しちゃってなにも出来なかった。
…私、どうしてあんなになるまで飲んじゃったんだろう。
どうして太輔くんの注意聞かなかったんだろう。
どうして玉森くんに甘えちゃったんだろう。
どうして太輔くんじゃなくて、玉森くんに送ってもらったんだろう。
どうして玉森くんと…ヤっちゃったんだろう……
いろんな疑問が一気に頭の中を駆け巡りながら、今日も電車に揺られてる。
「っはぁーー……」
…仕事、行きたくない。
こんなにやだ、って思うのなんて久しぶりかもな。
入社してすぐの時も、一時期行きたくないって思ったっけ…
何度も溜息を尽きながら会社の自度ドアをくぐり、受付を済ませてエレベーターの前に立った。
玉森くんになんて声かければいいんだろ…
たくさんのエレベーター待ちの中に紛れ込んで、また一つ溜息を尽いた時だった。
「…おはようございます」
背後から聞こえた声に、ビクッと肩を揺らす。
「…お、おはよ…」
ちら、っとうつむき加減で振り返ると、そこにはいつも通りの根暗バージョン玉森。
クシャクシャでボサボサな前髪に、ダサすぎる眼鏡。
やっぱりあれは夢だったんじゃ?、っていう思いが頭によぎり始めた時だった。
「…なんで帰っちゃったんすか?もう一回くらいヤりたかったのに」
「…っ、!?///」
私にしか聞こえないくらいの声が耳元で囁かれて。
慌てて耳元抑えながら身体ごと振り返る。
「…あ、おはようございます先輩」
「…」
「先輩?」
「…」
…なに、この子…、
小悪魔なの……!??
ーチーン…
エレベーターの扉が開いて、そのまま流れに乗って乗り込む。
私のすぐ隣にいる玉森くんは、背が高いから見上げなきゃ顔は見えないけど。
きっとこの間言ったように、根暗くんを演じてるんだと思う。
…でもなんで?
なんでわざわざ根暗を演じてるんだろう。
「先輩、降りないんですか?」
「…っえ、あ、降りますっ…!」
慌ててエレベーターを降りると、前で振り返ってた玉森くんが少しだけ笑ったように見えた。
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すなぎも - めっちゃ面白いです!!続きがとても気になります!更新待ってます! (2018年7月25日 21時) (レス) id: ef1e270871 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ - 続きがとても気になります!更新待ってます! (2018年4月4日 14時) (レス) id: e3f41243e4 (このIDを非表示/違反報告)
kumi(プロフ) - 初めから一気読みしました!めっちゃ面白いですね!!ブラック玉ちゃんカッコイイ!!続きが気になりますっ!!! (2016年7月12日 2時) (レス) id: 8cddf2f951 (このIDを非表示/違反報告)
たまま - このお話のたまちゃんすごい好きです! 続きが気になってしょうがないです! 更新楽しみにしてます! (2016年2月18日 19時) (レス) id: 18ff77bab6 (このIDを非表示/違反報告)
はるる - 頑張って下さい! (2016年2月7日 22時) (レス) id: fb87ff9d5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K | 作成日時:2015年3月10日 21時