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ひどい頭痛と喉の渇き ページ11

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「でねぇ先輩〜、あれぇ?先輩聞いてますぅ〜??」


「うん?聞いてる聞いてる〜」


「凛はもう男なんかこりごりなんですよぅ、もうあんな思いは嫌なんですぅぅ〜」


「そうねぇ〜、私ももういいわよ恋愛なんてぇ〜」


「そうですよねぇ〜?あぁでも、先輩美人だからもったいないですよぉぉ〜」


「それを言ったら凛ちゃんだってぇ〜」


「やぁだぁぁ〜先輩ったらぁぁ〜」


「「あははは〜♡」」




すでに会も終盤に差し掛かった午後11時過ぎ。

私と凛ちゃんは、完全にお酒に呑まれてたと思う。




「もうそれくらいにしとけ」




私が持っていたビール瓶を奪いながら太輔くんが言う。




「どうしてよぉ、まだいいじゃなぁぁい」


「藤ヶ谷先輩っ、返して下さいよぉ!」




私と凛ちゃんを見て、はぁ…、って溜息ついて。

ちょっと怖い顔をした太輔くんが私を睨んだ。




「もう終わり。それ以上飲んじゃだめ」


「えぇ〜、なんでぇ」


「帰れなくなるぞ。松本のことだってお前が止めなきゃ」




諭すように優しいいつもの太輔くんに戻って、凛ちゃんのビール瓶も奪った。




「…ん、わかった」


「よし、おりこうさん」




ぽん、て私の頭に優しく触れた太輔くんの掌。




「子供扱いしないでっていつも言ってるでしょぉ」


「だからどう考えても子供じゃないだろ」




いつものようにわちゃわちゃしてたら、向こうの酔っ払いに呼ばれた太輔くん。

いなくなったのをいいことに、再びビールに手をつけた。




そして私は、その辺りからの記憶を飛ばした。






ーーー

ーー








「…ん、…いったぁ……」




ひどい頭痛と喉の渇きで目が覚めた。




…あれ?

私、どうしたんだっけ…?




痛む頭を押さえながら起き上がる。

見慣れない壁、見慣れない布団…

あれ?って思いながら、目をぱちぱちと瞬いてみる。




「…どこ、ここ…」




えっと…

確か昨日は、会社の新人歓迎会があって…

うん、そう。

凛ちゃんと語り合いながら飲んでたら、太輔くんに注意されたところまでは覚えてるのよね…

それからどうしたんだっけ?

んーーー……



.

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すなぎも - めっちゃ面白いです!!続きがとても気になります!更新待ってます! (2018年7月25日 21時) (レス) id: ef1e270871 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ - 続きがとても気になります!更新待ってます! (2018年4月4日 14時) (レス) id: e3f41243e4 (このIDを非表示/違反報告)
kumi(プロフ) - 初めから一気読みしました!めっちゃ面白いですね!!ブラック玉ちゃんカッコイイ!!続きが気になりますっ!!! (2016年7月12日 2時) (レス) id: 8cddf2f951 (このIDを非表示/違反報告)
たまま - このお話のたまちゃんすごい好きです! 続きが気になってしょうがないです! 更新楽しみにしてます! (2016年2月18日 19時) (レス) id: 18ff77bab6 (このIDを非表示/違反報告)
はるる - 頑張って下さい! (2016年2月7日 22時) (レス) id: fb87ff9d5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:K | 作成日時:2015年3月10日 21時

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