セドナの魔法5 ページ10
「…バストラのお嬢様はお勉強なさらないのか?
自国がどんな卑劣なやり方で我が国をほろぼしたか…!!」
レイゲンは今にも襲いかかりそうな目でメグを睨みつけ、左手で腰の短剣を抜こうとした。
「殺してやる…殺してやる…!!」
震える声でそう何度も呟きながら、ゆっくりとメグに近づいていく。
「ちょっ…と…!」
メグの肩が窓にあたり、逃げられないと確信して目をギュッとつぶったとき、
ーぽんー
とレイゲンの肩に誰かが手を置いた。
「リューク中佐。何をしている。」
ゆっくりと目を開けると、そこには凛とした青年の姿があった。
「おっ、お頭ッ…」
レイゲンがそう言い、メグは青年が誰だか思い出した。
驚いて目を見開くレイゲンは、なぜか汗でびっしょりだ。
「お頭ではなく大佐だ。お前、頭冷やしてこい。」
そう言われたレイゲンは、しぶしぶ席を立ち、どこかへ行ってしまった。
殺されかけたところを助けてもらったのだが、ルキウスと2人きりになってしまい、メグはそわそわした。
「俺の部下が失礼した。お詫びする。」
ルキウスはぺこりと頭を下げた。
メグは何も言わずに目をそらした。
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ばん© - ありがとうございます!更新遅くてすみません… (2017年3月6日 18時) (レス) id: 811eeda3cd (このIDを非表示/違反報告)
つー - すごく面白かったです!! (2017年3月5日 21時) (レス) id: 145d47b14f (このIDを非表示/違反報告)
とまと?(プロフ) - これからも応援してます! (2017年2月23日 21時) (レス) id: 815ca9583d (このIDを非表示/違反報告)
ばん© - みなぎさん» ありがとうございます!!!! (2017年2月23日 21時) (レス) id: 811eeda3cd (このIDを非表示/違反報告)
ばん© - 篠川梨麻さん» 読者さま第1号ですよ!すごくうれしいです、ありがとうございます! (2017年2月23日 21時) (レス) id: 811eeda3cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月嶋あぐり | 作成日時:2017年2月22日 17時