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二言も聞いてくれない ページ4

「玲王、おはよ」


朝、いつもと同じ時間に登校し、同じクラスである玲王のに近づいて声をかける。

玲王はちらりとこちらに視線を寄こすと、「······はよ」と小さく返した。挨拶は返してくれるらしいが、この様子だと、誤解をとくのは難しそうだ······さて、どうしようか。

玲王の机の近くに立ったまま、ぐるぐると脳を回していると、ため息をついた玲王が椅子から立ち上がり、私から離れて友人の元に向かった。


「え、玲王、Aと喧嘩した?」


私と玲王の仲は学校中に知られていて、クラスメイトには、その距離の近さも知られている。席が離れている分、休み時間やHRまでの時間はほとんど一緒にいるのだ。

そんな私たちが挨拶だけで会話を終了したら、誰だって不思議に思うし、玲王が私に向けた表情と友人に向けた表情、私に向けた声色と友人に向けた声色で、私たちの間に何があったのかは、なんとなく、予想が着くはずだ。


「喧嘩じゃねーよ」


うん、喧嘩じゃない。誤解が生まれただけ······だから、話聞いて欲しいんだよね、私のさ。


「別れただけだ」


玲王が言うと、教室が一瞬で静まり返り、直後、陰キャ陽キャ関係なく、教室に来ていた人全員が「えええぇぇ!!!?」と叫んだ。


「え、A、どういうこと!?」


親友に肩を揺さぶられるが、私はそれには答えずに、玲王を見る。玲王が悲しんでいる様子は無いし、怒っている様子もなかった。

──────ああ、玲王にとって私は、もう過去なんだ。

ていうか、彼女との別れって、そんな簡単に過去にできるの? もしかして、玲王、本当は私の事好きじゃなかった? 私に告白してくれたのは、利用価値があると思ったから?

そんな考えが脳内を埋めつくし、私は絶望する。

──────玲王は、最初から、私を好きじゃなかったんだ。


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設定タグ:ブルーロック , 御影玲王 , 女主   
作品ジャンル:アニメ
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不 器 用 ち ゃ ん(プロフ) - 柏餅ばくだんさん» いいですね、山下さん! 応援ありがとうございます、これからも応援よろしくお願いします! (2023年4月3日 7時) (レス) id: 6769fdb452 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅ばくだん - ぅあーー!!!めっっちゃ好きぃ。雄馬君めっちゃ良いキャラでした!(CV山下誠一郎さんがええなぁ)これからも応援しております! (2023年4月3日 3時) (レス) @page21 id: 1217195351 (このIDを非表示/違反報告)
不 器 用 ち ゃ ん(プロフ) - かばちゃんさん» ありがとうございます! 涙出てきましたか······!? 嬉しいです! (2023年3月29日 13時) (レス) id: 6769fdb452 (このIDを非表示/違反報告)
不 器 用 ち ゃ ん(プロフ) - りりり ( ´・ω・)(・ω・` )さん» コメントありがとうございます! ネーミングセンス無さすぎて考えつかなかったので声優様から取らせていただきました! エピ凪突入しても見ていただけると幸いです! (2023年3月29日 13時) (レス) id: 6769fdb452 (このIDを非表示/違反報告)
かばちゃん(プロフ) - 完結おめでとうございます!全部目を通させていただきました!もう、涙が出てきましたw、最高の作品をありがたうございます!! (2023年3月29日 0時) (レス) id: ea66aa657b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:不 器 用 ち ゃ ん | 作成日時:2023年3月28日 0時

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