嘘だと言ってくれ【YG】2

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心地いい音色とAの歌声が響く


中学の頃、まだアイドルの練習生でもない

ただ、時間に囚われず曲を作ってたあの時みたいだ



A「〜♪」


寝そう…


A「〜♪？」


パソコンを弄りながら歌うA




「なぁ」


A「ん〜？」


「今日楽しかったか…？」


A「もちろん」


ふふ、と笑いながら言うA


「仲良くなれたから？」


A「それもある」


「それも？」


A「だって、ユンギの兄弟と会えたんだよ？
アイドルのユンギってどんなかな〜とか
色々知りたいことあったから
そーゆーの知れてよかった」


「…」


A「どした？」


「ユンギって、ずっと呼ぶよな…お前」


A「ああ、パッチムのこと？」


「…」


自然と口が尖る


子供かよ…




A「日本にはそーゆーのないからさ
俺としてはユンギが呼びやすくて、ユンギでいい、って言われた時の嬉しい気持ちが忘れられないのも多分あってな」


なんだよ、それ


A「ユンギヤって呼ぶのも、特別っぽくていいけど、ユンギヤの方がいい？」


「ううん、やっぱそれでいい」


A「ふ、そっか」


恥ずかしくて、顔を背けて腕を組む



そんな俺の頭をポンと叩いたあと
また、作業を始めた





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