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『…私はただ、言われたことをしたまでです。…あなたの仕事を奪うつもりはありませんでした…』
「はぁ?…あんたね、」
『…でも、もし、私のせいであなたを傷付けたのならそれは謝ります…』
【Aちゃん、あなた何言ってるよ!ここまでされて、あなたが謝る必要なんてないのよ!?】
『…私は、傷付くことは慣れてます。だから、私は何をされても平気です…』
「…あ、あんた、バカなの?…いい子ぶっちゃって、ムカつくのよ、あんたみたいな奴!」
『…ただ、あなたは多大なる迷惑をかけた。私の代わりにステージに急遽出てくれた人や、出演者、スタッフ、皆さんに一人一人ちゃんと頭を下げて下さい!』
「はぁ?…マジでムカつく!なんなのよー!」
Aの真後ろに立っていたせいかよくは分からないが
奇声にも近い声を上げ
押さえ付けられていたスタッフの手を振りほどくと
どちらかともなく
近づく二人…
何が起きてるのかスグに判断できずにいると
近くにいた傍観者の中から
キャー!という叫び声が上がると
ポタポタと赤い血が滴り落ちるのが見えた
慌てて駆け寄ると
「あ、あんた…バカなの?」
と、よろよろと後退りする奴に
冷めた目でこう言い放った
『…あなたは舞台で活躍することはおろか、二度と舞台の上に立てなくところでしたよ?…これ以上騒ぎを大きくするのは止めてください…』
そう言い終わると、Aの手のなかには
強く握りしめているカッター
刃の部分をぎゅっと握ったその手を緩めると
持ち手を変え、そっと自分の衣装に付いていたポケットへとしまい込んだ
わなわなと震え上がる奴を再び抑え込むスタッフ
そして
何事もなかったかのように
舞台裏の奥へと進んで行くAの後ろ姿を
そこに居た全員が固唾を呑んで
呆然と眺めていた…
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A - 見るの遅くなったぁぁぁぁぁあぁぁ(うるさい)ユンギ...良かったな(いや何様)めっちゃ感動しました。最高!! (2018年4月17日 19時) (レス) id: 55b9aadcae (このIDを非表示/違反報告)
ままさん。(プロフ) - あがしおんさん» スッキリなさって良かったです(笑)今後いくつお話を追加する予定でいますが、睡眠の妨げにならぬよう幸せオーラ漂う感じにしたいと思っておりますのでご安心を(^-^) (2018年4月16日 19時) (レス) id: 50153dd64f (このIDを非表示/違反報告)
exoラブarmy - 本当ですか!?すっごく嬉しいです!頑張ってください!こちらこそよろしくお願いします! (2018年4月16日 19時) (レス) id: 6e0b42b08b (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - ラスト、スッキリしました!ありがとうございます!これでゆっくり眠れます。 (2018年4月16日 18時) (レス) id: 9bc25ee9d8 (このIDを非表示/違反報告)
ままさん。(プロフ) - exoラブarmyさん» 全部読んでくれたんですか!?ありがとうございます!そこまで感動していただいたからには、是非続編を書かせていただきます!近いうちに追加しますので、また宜しくお願いします(≧∇≦)/ (2018年4月16日 16時) (レス) id: 50153dd64f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ままさん。 | 作成日時:2018年3月30日 14時