No.6 ページ6
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「…落ち着いた?」
彼女がずっと背中をさすってくれたおかげで、いつの間にか涙も止まり、気持ちも落ち着いていた。
A「は、はい…ありがとう…ございます…。」
彼女のほうを見ると、彼女はにっこりと微笑んでくれた。
「そう、よかった。」
あたりを見ると、野菜や果物があちらこちらに転がっている。
おそらく彼女のものだろう。
A「あ、ごめんなさい…!大事な食べ物が…!」
「ふふっ、大丈夫よ。」
私が急いでそれらを拾い始めると、彼女も一緒に拾い始めた。
しかし、肝心の食べ物が入っていた紙袋が破れてしまっていた。
二人で手に抱えた食糧を無言で見つめていると、彼女が口を開いた。
「申し訳ないのだけど……一人じゃ持ちきれないから私の家まで一緒に運んでくれるかしら?」
A「も、もちろんです…!」
彼女の申し出に勢いよく答えると、彼女はまた優しく微笑んだ。
「ありがとう。私はグレイシアよ。グレイシア・ヒューズ。怪しい者じゃないから安心してね。」
A「あ…わたしは………わたしはA…です…。」
グレイシア「Aちゃんっていうのね。可愛い名前ね。」
グレイシアさんの言葉に、私は恥ずかしくて俯いた。
A「グレイシアさんも…素敵な名前です…。」
グレイシア「あら、嬉しい。ありがとう。」
彼女の家までの道中、彼女は最近あった出来事など様々な話をして私のことを楽しませてくれた。
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るるるs - 鋼の錬金術師AFじゃなくてFAですよ。 (2022年7月27日 0時) (レス) id: 7f6b75982b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - ポケットの案内人さん» ポケットの案内人さん コメントありがとうございます!そう言っていただけて私もすごく嬉しいです(><)更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年8月16日 8時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
ポケットの案内人(プロフ) - 私、ハガレン大好きなんですよ!夢小説書けないのに夢主勝手に想像したり、そしたらこの小説があったのでメッチャ嬉しいです!頑張ってください! (2020年8月15日 23時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - みーこさん» みーこさん ありがとうございます!そのように言っていただけて嬉しいです!更新頑張ります(><) (2020年6月23日 10時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 面白かったです!更新頑張ってくださいね! (2020年6月23日 10時) (レス) id: 19c92306d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菖蒲-アヤメ- | 作成日時:2020年6月12日 23時