No.41 ページ41
----------
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「………とりあえず、自己紹介とでもいこうか。」
これから厳しい尋問でもされるのかと思いきや、思ったよりも親和的関係を築こうとしてくれているマスタングさんに、私は少し安心した。
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「君が知っての通り、私はロイ・マスタング。そして、彼女は私の副官のリザ・ホークアイ中尉だ。」
リザさんのほうをチラッと見ると、彼女は微笑んで小さく礼をしたので、私も同じように小さく礼をした。
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「そして、隣にいるのが、エドワード・エルリック。それと、アルフォンス・エルリックだ。彼らもまた、私と同じ錬金術師だ。」
ｴﾄﾞ「よろしくな！」
ｱﾙ「どうぞよろしく。」
挨拶をする二人に、私は体を彼らの方へ向け、膝上に両手を置き改まった。
A「あ、あの…」
ｴﾄﾞ「ん？なんだ？」
A「お二人とも…助けてくださってありがとうございました。昨日はエドワードくんに……アルフォンスさんは昨日も……それに、さっきも…。」
私がそう言って頭を下げると、アルフォンスさんは慌てて言った。
ｱﾙ「いやいや…！僕たちはなにも…！ね！」
アルフォンスさんはエドワードくんに同意を求めるように彼に顔を向けたが、エドワードくんは無言で下を向いていた。
ｴﾄﾞ「………おい、お前。」
A「…え？」
顔を上げたエドワードくんは、ものすごい形相でこちらを睨みつけ、静かに言った。
ｴﾄﾞ「なんで…俺はエドワード『くん』で………アルがアルフォンス『さん』…なんだよ…」
A「え？ああ、お二人はご兄弟って聞いたので、お兄様のアルフォンスさんはいくつか年上なのかなって思って…」
私の言葉に、その場が凍り付いたような気がした。
周りを見ると、エドワードくん以外の皆の顔が青ざめている。
え…わたし………なにかおかしなこと言った…？
私がそう心の中で自問した瞬間、エドワードくんは目の前のテーブルを拳で殴り、勢いよく立ち上がって叫んだ。
ｴﾄﾞ「どぅあああぁあああれが弟だああああぁあああ！！！！！」
彼のあまりの勢いに、私は圧倒されて固まってしまった。
そんな私に対して、隣に座るグレイシアさんが焦りながら言った。
ｸﾞﾚｲｼｱ「あ、あのね、Aちゃん。二人はね、エドワードくんがお兄さんで、アルフォンスくんが弟なのよ。」
A「…え？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 136人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るるるs - 鋼の錬金術師AFじゃなくてFAですよ。 (2022年7月27日 0時) (
レス) id: 7f6b75982b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - ポケットの案内人さん» ポケットの案内人さん コメントありがとうございます！そう言っていただけて私もすごく嬉しいです(><)更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年8月16日 8時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
ポケットの案内人(プロフ) - 私、ハガレン大好きなんですよ！夢小説書けないのに夢主勝手に想像したり、そしたらこの小説があったのでメッチャ嬉しいです！頑張ってください！ (2020年8月15日 23時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - みーこさん» みーこさん ありがとうございます！そのように言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります(><) (2020年6月23日 10時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 面白かったです！更新頑張ってくださいね！ (2020年6月23日 10時) (レス) id: 19c92306d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菖蒲-アヤメ- | 作成日時：2020年6月12日 23時
