No.38 ページ38
-----〜マスタング side〜
私の質問に、昨日と同様、言葉を詰まらす少女に、私は続けて言った。
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「では、質問を変える。ここに何しに来た。」
ｸﾞﾚｲｼｱ「マ、マスタングさん！」
状況に混乱してか今まで黙っていたグレイシアさんが口を開いたが、すかさず私は彼女を制した。
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「あなたは黙っていてください。私はこの少女と話をしている。」
グレイシアさんとどういう関係だ…。
グレイシアさんの態度を見たところ、脅されているわけではなさそうだ。
しかし、あの人の良いグレイシアさんのことだ。騙されているかもしれない。
どんな理由があろうが、ヒューズの家族を脅かす奴は誰であろうと容赦はしない。
A「あ、あの…」
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「なんだ。」
ようやく口を開いた少女を、私は鋭く睨みつける。
貴様の言い分、言い訳、全部聞いてやる。
A「お、お願いです…腕をおろしてください…」
命乞いか。そう思ったが、彼女は続けて言った。
A「わたしは…どうなってもいいけど…でも、ここで昨日みたいな炎を出されたら、みんなが怪我を…」
予想外の言葉に、私は戸惑った。
ｱﾙ「大佐！もういいだろ！？彼女に敵意はない！」
アルフォンスはそう言うと、私に掴みかかった。
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「あっ、おい…！」
そのまま私はアルフォンスによって腕を下ろされ、皆ホッと息をついた。
A「……ッ…」
皆が安堵する中、突然、少女は右腕を押さえてその場にうずくまった。
ｸﾞﾚｲｼｱ「Aちゃん！？」
皆が少女の周りに駆け寄る中、彼女の右腕を見ると白いブラウスの袖が赤く滲んでいた。
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「どうした。」
ｸﾞﾚｲｼｱ「無理に腕を動かしたから、傷口が開いたんだわ。」
彼女の言葉に、私は皆から一斉に非難の視線を浴びた。
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「…私のせいだっていうのか？」
ｱﾙ「大佐が錬金術なんか使おうとするからだろ！？」
そう詰め寄るアルフォンスに対して、私は静かに言った。
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「…使うつもりはなかった。」
私はそう言って、自身の右手袋を外して皆に見せた。
ﾌｭﾘｰ「ああ！錬成陣が書かれていない！」
ﾌﾞﾚﾀﾞ「普通の手袋だったのか…。」
ﾘｻﾞ「大佐…あなたって人は…」
中尉が呆れながらため息をつくと、さらに皆は非難の目を向けた。
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「ど、どうしろっていうんだ…。」
私は…最善の行動をとったまでだ。
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るるるs - 鋼の錬金術師AFじゃなくてFAですよ。 (2022年7月27日 0時) (
レス) id: 7f6b75982b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - ポケットの案内人さん» ポケットの案内人さん コメントありがとうございます！そう言っていただけて私もすごく嬉しいです(><)更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年8月16日 8時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
ポケットの案内人(プロフ) - 私、ハガレン大好きなんですよ！夢小説書けないのに夢主勝手に想像したり、そしたらこの小説があったのでメッチャ嬉しいです！頑張ってください！ (2020年8月15日 23時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - みーこさん» みーこさん ありがとうございます！そのように言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります(><) (2020年6月23日 10時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 面白かったです！更新頑張ってくださいね！ (2020年6月23日 10時) (レス) id: 19c92306d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菖蒲-アヤメ- | 作成日時：2020年6月12日 23時
