少女ハンターは霞の使い手 その参

聖騎士の首飾り ページ42

アントキバに到着した5人。さっそく会場に行ってみる。

「今月は2人綱引きか」
「だから体格がいい大人ばっかなんだね」
「師匠も参加してみます?」
「うん!俺もやってみたい」
「じゃあ決定ね」

こうしてキルア・ゴンペア、無一郎・アズミペアで出場することになった。

《今月の月例会・2人綱引きが開始されます!》

司会の女性が観客たちに言う。

《まずはガスパー・ガンマペア!彼らの相手はなんと子供!ムイチロー・アズミペアです!》
相手が子供なので観客たちは驚く。

「おいおい坊主たちやめた方が良いぜ」
「そうそう怪我するぞ」

さすがに心配する男達。しかし無一郎、アズミは大丈夫。

「大丈夫ですよ」
「早くやろ?」
「どうなっても知らんぞ」

《では綱を持ってください》

4人は綱を持つ。審判が叫ぶ。

「レディ…ゴー!!」

その合図に4人は一気に引っ張る。

「ふ…ん」
「ぐお…」

ガスパー・ガンマペアは懸命に引っ張っているのだが

「「よいしょ!よいしょ!」」

逆に引っ張られる。そして…

「しゅ、終了!ムイチロー・アズミペア勝利!」
「「やった!!」」

無一郎とアズミが勝った。

《なんとムイチロー・アズミペアが勝利しました!どこまで進むか楽しみです!!》

そして続きが始まる綱引き。しばらくして最終試合・ゴンとキルアの番が出た。当然、

「「せ――のっ!!」」
「「わあ!!」」
「キルア・ゴンペア勝利!」

2人が勝った。どんどん勝ち進む4人。そして決勝戦になった。

《決勝戦になりました!両ペアは子供同士!でもご存じの通り実力がある!勝つのはどっちでしょう!!では綱を持ってください!!》

女性に言われ、4人は綱を持つ。

「それでは決勝戦!レディ…ゴー!!」

審判の合図に引っ張る4人。

「「「「う……ん」」」」

やっぱりというか全然決まらない。引っ張るとすぐに引っ張り返されるの繰り返しなのだ。

「がんばれ――!!」
「行け―――!」
「ファイトだお前ら―――!!」

周りは思わず応援し始める。

ブチッ

「「「「わあ!?」」」」

なんと綱が切れてしまったのだ。

「わあ切れちゃった!!」
「どうしよ!!」
「う〜ん。予備があると思うが…」
「絶対それも切れるよね」

4人は審判を見る。4人に見られ審判は慌てて「聞いてくるから!!」と裏へ行った。しばらくして

「えー実行委員長は4人の安全を考え、じゃんけんにしました!両ペア、代表を決めてください!」
『えええええええ!!!』

決勝戦はジャンケンになってしまった。

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