【第四十四話】「ミートチョコレートケーキ納豆掛け」魔宵琥珀 ページ45
亜志が保健室に行った後も、どんどん授業は進んでいき、
もう授業は終わった。
のに、亜志が来ないんです!
私は保健室に走って向かい、
__ガラガラッ
「亜志〜!帰りましょ〜!」
「...んっ....んん....琥珀...おはよ。あぁ、帰ろう。」
亜志はベッドで寝ていたみたいで、私の大声にビクッと体を揺らし、
目を擦りながら起き上がった。
「あ!カフェ行きません?」
「別に。」
亜志の別に。は良いよ。って意味なんですよ〜!
違う場合もありますが...
「よし!ならなるべく早くいきたいので、ホウキに乗っていきましょ!亜志、後ろ乗って下さい!」
「あぁ。」
亜志が後ろに乗ったのを確認して、私はホウキを浮かせた。
「飛べっ!」
ホウキがふわり、と浮いた。
「スピード出しますよー!そーっれ!」
「いやぁあああ!」
スピードが早すぎたのか、亜志は叫んでいる。
「はい、着きました!」
「...オェエエ...」
私は亜志の背中を擦りながら店に入った。
すると、
「ああ,美しい女中さん,其の白い手で俺の首を絞めて頂けないだろうか?」
聞き覚えのある声。
パッと見ると
「うわー...変な人いますー...健生と言う名の変な人がいますよ亜志ー...」
「帰ろう。」
「ですね。」
私と亜志が出ようとすると、
「あ、ああ、亜志さん!?こ、こ琥珀さん!?」
「わあ治栄さん。」
「はぁ....」
治栄さんがいた。
何故か、治栄さん顔色悪いですね...
「私は、何も見てないです!」
「それなら良かった!」
「何?琥珀、津島さん、頭壊れたの?」
亜志が呆れながらそう言う。
だって、それ以外に何て言えば良いのですか!
「えっと、店員さん!この、ミートチョコレートケーキ、納豆掛けでお願いします!」
「何其のキモい名前....アタシーは、イチゴパフェで。」
私達は店員さんに注文し、
席についた。
「ちょっと健生!もうやめなよ!」
治栄さんが必死で健生パイセンを止めている。
「お待たせしましたー。」
そう言って店員さんはミートチョコレートケーキ納豆掛けを持ってきてくれた。
「うわぁ...!来ました!」
「不味そう...」
亜志がそんなことを呟く。
こんなに美味しそうなのにですか!?
.
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くっきー(プロフ) - 音楽家と聞いて来ましたぁ!(音楽家大好きなのです) (2018年11月29日 17時) (レス) id: 1ae5ed5092 (このIDを非表示/違反報告)
成代遒 - 詠璃−エイル−さん» すみません!今作りますね…! (2017年12月6日 22時) (レス) id: eb873f1f0d (このIDを非表示/違反報告)
詠璃−エイル−(プロフ) - あっお話がいっぱいで書けませんでした…!! (2017年12月6日 19時) (レス) id: 6ecde06555 (このIDを非表示/違反報告)
詠璃−エイル−(プロフ) - 更新します! (2017年12月6日 19時) (レス) id: 6ecde06555 (このIDを非表示/違反報告)
雪少女 - 終わりましたー (2017年12月6日 19時) (レス) id: 8cbbc17253 (このIDを非表示/違反報告)
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