【小説】前世を生かせ___九十九高等学校！ (ページ35)

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【第三十四話】「助け船」恋狼亜志ページ35

「琥珀、もう授業始まるね。」

私は琥珀に話し掛けた。

すると、琥珀は笑顔で

「はい！そうですねぇ！確か...現代文...ですよね？」

そう聞いて来た。

「あぁ。そうだよ。私、保健」

言いかけたその時、

「優里...！？落ち着いて！！？」

横からそんな声が聞こえ、何かと思い見ると、

優里がまた変なことを言って津島さんを困らせていた。

「治栄さん......ドンマイです」

琥珀は見て見ぬふりをして、城咲さんは一応謝り、前を向いてしまった。

そのまま優里の暴走と、治栄さんの反応を見ていても良かったが、

必死に助けを求めてくる津島さんを不覚にもかわ.....

津島さんを可哀想だと思ったんだアタシは、

「...優里、もうそのくらいにしておけば。珍しいものを見て舞い上がる気持ちも、
分からなくは無いけど、津島さん若干引いてるし、人生終わったみたいな顔して前世の詩ィ呟いてるよ。授業も始まるし、あとで騒いで。」

優里にそう言った。

「(亜志さん...なんて良い子なの...！？)」

「亜志さんありがとう！」

津島さんは礼を告げる。

「別に。私はうるさいのが嫌なだけ。」

「アッシー！なら後で散々言っても良いよね！？」

「...どーぞお好きに。」

「え！？亜志さん！？」

「...授業...始めるよ。」

先生が入ってきた。

「先生、気分悪いんで、保健室、行っても良いですか？」

気分が悪い、そう言ったけど、嘘。

ずる休みしたいだけ。

「...分かった。でも、4限目が終わる頃には帰ってきて。」

「ん。」

私は教室から出て保健室に向かった。

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お借りした人！

城咲マリアちゃん:ロール様から(名前だけ)

津島治栄ちゃん:成代遒様から

和優里ちゃん・古矢章吾先生:舞岡様から

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