【小説】前世を生かせ___九十九高等学校！ (ページ30)

今日:27 hit、昨日:20 hit、合計:13,639 hit

【第二十九話】「自己紹介」戦木静葉ページ30

初めまして、私は戦木静葉(いくさぎしずは)です。

さて、私は自分のクラス、3年1組に来ています。

学年が上がると毎年あるものは何でしょう？

そう…自己紹介です。生憎私はあ行、その上いなので直ぐ、というか今からです。

大体、皆さま去年は違うクラスだった方々ですね。

其のせいなのでしょうか、背負っているギターケースに視線が集まっているような気がします。

このギターケースには私の異能力が入っていますからあまり見ないでいただきたいのですが…

そう思いながら教卓の上に立って一度深呼吸をしました。そして…

「戦木静葉と申します。よろしくお願いいたします。」

そう言って席に戻ろうとすると先生に止められました。

「あの、他にはないの？」

と困った表情で言われました。さすがに先生を困らせてはいけないと思い

「わかりました。では何か質問はありますか？」

そう聞くと何人かの方が手を挙げましたがその中から一人の方を先生が指しました。

「戦木さんの前世と異能力は何ですか？後、ギターケース背負っていますがそれってok何ですか？」

と聞かれました。どう答えたかって？それは…

「前世ですか？貴方が知っているかどうか分かりませんし興味がありませんが、北欧神話に登場する戦乙女(ヴァルキリー)のブリュンヒルデです。異能力は秘密ですし、ギターケースの中身も秘密ですが、勿論許可は取っていますよ。」

そう言って今度こそ席に戻り座ります。もう次の人が自己紹介していますから、こちらを見ている人は誰もいません。

私はあまり人と関わるのが得意ではないのです。小さい時から話したことがあるのは家族と家にいる使用人の方だけでしたから…

それに私の父は厳しい人で私は所謂(いわゆる)箱入り娘という状態で生きてきました。

多分私の父は前世がかたく冷たい氷か何かだったのでしょう。

私はこの前世を生かせるようになりたい、だからこの学校に入りました、…と、言うのが建前でとにかく私は今までできなかった分青春というものを体験してみたいのです…

ーー
フリダーです。何か訳の分からない文章になってしまいましたが、すいません。
今度こそは頑張ります。