【小説】前世を生かせ___九十九高等学校！

【第二十五話】「面倒事」天狼 藍蘭 ページ26

一年二組、天狼 藍蘭……読み方はあいら。



前世は狼王ロボ。



シートン動物記の代表作みたいなあれだ。



今一番面倒なこと、自己紹介。





「ﾁｯ……………天狼藍蘭。お前らと宜しくする気はないから。

質問は受け付け無いからな」



至って簡潔にまとめ、席に座る。



起こるはずの無い拍手に期待したい、なんて思ってしまう……私は馬鹿か？



ホームルームなんか早く終われ。



そしてさっさと授業を始めれば良い。



(昔っからこうだ…)



化け物と言われて、自分でも傷つけないために遠ざかるのに。



異常なまでに避難されてきたのに。



それでも、この私の前世を生かすために。



私はこの学校を、生きるんだ。
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なぜかシアリス……

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