監督生とモブ. 【ツイステ】

にじゅうよんわ ページ26

エース・トラッポラside





オレは今無性にイライラしている。

イライラしている原因は言わずもがなあの女、1ヶ月前に突然姿を表したAである。



あいつは魔法が使えるのにも関わらず女だからという理由で同性の監督生と同じオンボロ寮に住んでいる。



それからというものの監督生の口から出る言葉は1番目に「A」、2番目に「A」、3番目に「A」であった。



くそつまんねぇ。


オレたちの方があいつなんかよりもずっと長くいるのになんであいつの話ばっかするわけ？



Aちゃんが可愛い〜！とか昨日の夜ご飯Aちゃんが作ってくれたんだけどすごく美味しかった〜！とか。


こちとらそんなことに興味はねぇ。


第一あいつは毎日フードを被り、マスクをしているため表情見るなんて不可能だしオレらからしたら可愛さなんて1mmもない。


さっきだって飛行術の授業が終わってみんなぞろぞろと教室に向かっている途中、監督生はあいつに声をかけた。


あいつはすごい焦っているようで早口で"ごめん！またあとでね！"的なことを言っていたが、みてみろ、監督生のこの顔を。



ﾕｳ「……」


今にも泣き出しそうな表情である。
そんな監督生にデュースも気づいたのか、オレら2人はあいつ……Aの姿が見えなくなるまでずっと睨んでいた。



ｴｰｽ「…はあ、とりあえずオレたちも早く教室戻ろうぜ」


ﾕｳ「！う、うん」



あいつなんかよりオレらを見てたほうがいいぜ、








監督生さん？









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