監督生とモブ. 【ツイステ】

にじゅうさんわ ページ25

Aside



ﾗｷﾞｰ「それじゃ。今日はどうもありがとうございました、っス。色々話せて楽しかったっスよ」


『…いえ、こちらこそペアになっていただきとても助かりました。ありがとうございます』


私達は無事に飛行術の授業を終え、お互いにお礼を言ってそれぞれの学年へと戻っていった。


この世界(ツイステ)にきて、グリムや監督生…ユウを除き、重要人物とここまで関わったのはラギー・ブッチが初めてであったが、



『(……悪い気はしなかったな)』



心の中はとても和やかだった。



喧嘩をしていたわけでもないが私が一方的にユニーク魔法を使い、そこから逃げ出して1人で勝手に悩んでいただけだった。


話してみればそれはそれは楽しかったし、とても有意義な時間を過ごせたと自分でも思った。


ラギー・ブッチと話しているときは自然と口元が緩んでいたことを私は自分では気づいていなかった。




『……さて』



楽しかった飛行術は終わり、次はトレイン先生による魔法史の授業だ。


トレイン先生の授業では(他の授業もだけど)遅刻は許されないため少し急ぎ足でクラスへと向かう。



向かっている途中、エース・トラッポラとデュース・スペードと一緒に歩いているユウとグリムを見つけ、ユウに「あっ、Aちゃん…っ」と声をかけられるが、『…！ごめんね！今ちょっと急いでるからまたあとで！』と言ってユウの言葉も聞かず走って教室へと戻ってきた。







__________この時、エース・トラッポラとデュース・スペードに睨まれていたなんて私には知る由もなかった。





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