愛されすぎても困るだけ。【s.t.p.r.】

#生徒会長でっす！ ページ4

ななもりside





「ジェルくん！そろそろ怒るよ？」






「すんませぇぇぇん！！！」






はぁ…






あ、こんにちは！






苺ヶ丘学園の生徒会長、紫崎ななもりです！







「なーくん！文化祭の資料持ってきた」







「あ、ありがとうさとみくん！」







さとみくんから資料を受け取って生徒会室を出ると









「そうよ！１０万円ほど！」






じゅ、じゅうまん…？







廊下の死角から覗くと







『そんなお金払えませんよ！！』






「親になんとか言って払いなさいよ！！」








そう言って同級生の女子が女の子に掴みかかりそうになった









生徒会長として見逃すわけには行かない。








「何、喧嘩かな？」







腕を掴むと








「せっ、生徒会長…！！」







と泣きそうな顔になる同級生２人。








なんで？←







肝心の他学年の子は顔真っ青だし…









「な、ななもりくん！これはっ、」





「言い訳は良いよ、うん！そろそろ休み時間終わるから行ったほうがいいんじゃないかな？」









「そっ、そうだね！じゃあまた！」





笑顔で去って行く２人に手を振ったあと、他学年の女の子がいた方を振り返ると









『助けてくれてありがとうございましたあああ！！』








「え！？ちょ、どこ行くの！？」







そう叫んで去っていった女の子。









「…、可愛かったな」

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