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それからなんとなく時間が流れていって、私とジンさんの関係性は特に変わらないまま1年がすぎた。
相変わらずジンさんは呼び方にうるさいし、仕事は忙しい。
BTSはみるみるうちに売れっ子アイドルになって、海外の仕事が増えた。今では韓国を代表するグループなんて言われている。
ユンギと話をしたあの日から、ジンさんの見方が少し変わった。
特別な人だと思っていたけど、彼はもっとずっと近くにいる人だと思った。
庶民的なゲームが好きだし、物の値段にこだわらない部分もある。
意外とメンタルが強くなくて、すごく自信があるわけでもない。
「Aちゃん、最近元気だよね」
「そうですか？」
「なんか、スッキリした顔してる。ここ１年くらい」
「それは最近っていうんですかね…」
時々変なことばっかり言うけど、世間話は誰よりも弾む。
こうやって話していると、まるで大学のクラスメイトみたいだ。
いつもの送迎でいつも通り後ろに座るジンさんは、1年前よりも少し大人びたように感じる。
すっかり遊ばなくなった髪色が、はっきりした目鼻を一層際立たせている気がする。
そんな姿を盗み見ては、素直に格好いいと思う程度にはジンさんに惚れているし、今のどっちつかずの関係にモヤモヤしながらも、どこか心地よさを感じていた。
「ジンさんは、落ち着きましたよね」
「…それどう言う意味？僕は元々落ち着きのある大人の男だけど？」
「冗談ですか？面白いです」
「ねぇからかってるよね？」
言うようになったよね〜！となぜか嬉しそうな笑い声が聞こえる。
実はここ1年で私たちの環境はすごく変わった。
会社が大きくなって、社名まで変わった。
辞めていく人もいたし、新しく入ってくるタレントも社員もたくさん。
マネージャー希望の人も多く入社して、正直、私はもう事務員に戻って問題ないくらいになっていた。
とは言っても、今更事務室に戻ってキムに囲まれる気はないし、私はすっかり専属マネージャーとして役に立ちたいと思うようになっていた。
「にしても、ドヨンは幸せそうだったね〜…」
「そうですね…あの子がドヨンみたいに胃に穴を開けないことを願うばかりです…」
「何年先の話してるの…」
そう、あのドヨンには子供が産まれた。
退院してすぐ挙式をしたと思えば、あれよあれよと社長になってしまった。
逆玉の輿のスピード感たるや、つい半年前に「子供が産まれました！」と報告をもらった時は、恐怖さえ感じた。
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名無し(プロフ) - アイアイさん» 嬉しいコメントありがとうございます！がんばります…！ (9月11日 10時) (
レス) id: 6f5415b4b3 (このIDを非表示/違反報告)
アイアイ(プロフ) - 2人のやりとり好きです❤️否定も肯定も出来ない関係がリアルですね！更新これからも楽しみにしてます！ (9月4日 19時) (レス) @page30 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2022年10月4日 19時
