ほら、集中して ページ10
期末試験まであと一ヶ月をきったところだった
生徒達の図書館への出入りが増え、
あの忌々しい女、A・ノッテボームの持ち運ぶ本の数が増え、いやでもテストが近いのだと思い知らされる
この時フレッドとジョージはリー・ジョーダンと共に珍しく図書館に来ていた
今回の魔法史がどうしても覚えられなかったのだ
何が分からないのか分からない3人は、魔法史の何の本を借りたら良いのかすら分からなかった。そもそも図書館に来ても勉強の本を借りることがほとんど無いので、多量の本を前にして3人は立ちすくんでいた
図書館に訪れるひとたちが邪魔そうに3人を避けていく
とりあえず3人は、魔法史の本が並ぶ棚まで行った
「探すか...本」とジョージ
「俺もうテストいいかなって思ってきた」とフレッド
「お前ら諦めてイタズラの本探すんじゃねぇぞ」とリーが言った
二手___いや三手に分かれて、魔法史の本を探すことにした
フレッドは、とりあえず"history"と書かれてる本でも借りればいいか、と指で本の背をなぞりながら歩いた
そんなに考えなくても、
このスペースは魔法史の本しか並んでないのだから、
どれを選んだって魔法史の本であることに変わりはないのだが。
ふと一冊の本が目についた
"歴史は君らに何を物申すか"
どこか詩的で煽りの効いた題名だった
フレッドはその本に手を伸ばす
その時
同時にもう1人、手を伸ばした者がいた
「あら」
「げ」
白く細い手に見覚えがあったフレッドは、視線を落とすと
まさしく思っていた通りの人物がいた
その予想が的中してしまったことに、フレッドは嫌そうな声を出す
その相手はもちろん、A・ノッテボームだった
「フレッドもこの本を読みたいの？
ちゃんと勉強しようとしてるのね、さすがよ...素敵っ」
また始まった...とフレッドはうんざりする
相変わらず見つめてくるハートマークの目にぞわぞわした
「君が読みたいなら譲るよ、俺は違うのを探すから、じゃ」
フレッドは今すぐこの場から逃げ出したいと言うように
パッと手を離し回れ右してその場を後にする
するとグイッとローブを掴まれ半ば無理やりに後ろを向かされる
いくら彼女が同世代の子より少し背が高いとはいえ、
フレッドと比べればやはり小さい
フレッドは後ろに腰を逸らし少し曲げる形になった
中途半端な体制に、フレッドは一瞬だけ顔を顰める
「一緒に読まない？しかも今なら、私の個別指導付きよ」
フレッドは更に顔を顰めた
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ちとせ(プロフ) - ちぢぶさん» レスにレス失礼します、ええー！ええー！すごくすごくすごく嬉しいです（ ; ; ）続編もとっても楽しみです☺︎ (2023年3月5日 11時) (
レス) @page50 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - ちとせさん» わ〜！ありがとうございます〜！！是非これからも3人の物語を見守っててくださいませ...！私もちとせさんの作品を愛読させて頂いてます...！！大好きです...ﾍﾍ...^^*こちらこそ応援してます！更新頑張ります！ (2023年3月5日 9時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - コメント失礼します☺︎女の子とフレッドくんはもちろん、ジョージくんも可愛くてかっこよくて素敵です、みんな幸せになって〜〜の気持ちで読んでます（ ; ; ）これからも応援してます、すきです♡♡ (2023年3月4日 21時) (レス) @page48 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - rapierさん» わー！ありがとうございます...！嬉しいです...更新頑張ります！ (2023年2月25日 20時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
rapier(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです!応援してます‼︎ (2023年2月25日 19時) (レス) @page7 id: bda167fb53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぢぶ | 作成日時：2023年2月18日 0時
