ギフトをちょうだい ページ42
フレッドはAの優しく細められた目を見て、ひどく胸が締め付けられる感じがした。いつもは絶対感じない感覚だった。
これまでもこれからも、Aに向けて絶対に感じることがなかったであろう痛みだった。
どうして_____フレッドは思った。
それは自分のこの感覚に対してだけではない。
どうして、そんな優しい顔するんだ。
フレッドはこんなに優しい顔をしたAを見たことがなかった。そして、それは、あまりにも悲しい顔だった。
いつも自分に向けている、恋する乙女の顔ではなかった。
1人の、悲劇のヒロインに
「どうしたのフレッド？_______なぁに、私の顔がそんなに好きなの？」
「うん」
「えっ」
予想外の返事にAはたじろぐ。
「生憎様、君の俺にしか向けないアホ面だけは嫌いじゃないんだ。めちゃくちゃ間抜けで面白いぜ、うざったいけど。
あと君のその目も____________」
やだ、この子すごい貶してるわ、とAは思った。そういうところも大好き、とも思った。
フレッドは何かを言いかけると、やべ、という風に口をバチンと抑える。
「あ、あー.......うん、えー、っと.....
とにかく！そういう変な顔は悪くない。でも、
_____今みたいな顔は、好きじゃない」
フレッドは真っ直ぐ、彼女の汚れたレンズを_____そこを向こう側にあるだろう目を見る。
頭が良くて鋭いAは言葉の意味をすぐに理解したのか、緩い表情が一気に抜け落ち、きゅっと口を一文字に結んだ。
フレッドは自分でも何言ってるんだと思った。
流石にこれはこの子を傷つけてしまうだろ、俺言い過ぎだよ、何してんの、と頭の中で責め立てる。しかしすぐに謝ったりしないのも、俺がコイツに甘えすぎているのと、俺はこの方法が彼女に1番効くと謎の確信を得ているからだ。
「今の顔もさっきの顔も、全部私___A...Aよ」
フレッドはそこで、Aが名字を言うことを躊躇ったことに気づく。
「君はさぁ...いつもみたいな間抜け面してる方がいいぜ。
俺を見る目にハートマーク浮かべてさ...
今の君、まるで別人だ。本当に
小さく肩が跳ねたのをフレッドは見逃さなかった。
「そんなに言うなら_____フレッド、貴方は私が欲しいものをくれるの？クリスマスプレゼント、くれる？」
その声に、いつもの熱は込められていない。
「いいよ、あげても___俺、優しいから」
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ちとせ(プロフ) - ちぢぶさん» レスにレス失礼します、ええー！ええー！すごくすごくすごく嬉しいです（ ; ; ）続編もとっても楽しみです☺︎ (2023年3月5日 11時) (
レス) @page50 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - ちとせさん» わ〜！ありがとうございます〜！！是非これからも3人の物語を見守っててくださいませ...！私もちとせさんの作品を愛読させて頂いてます...！！大好きです...ﾍﾍ...^^*こちらこそ応援してます！更新頑張ります！ (2023年3月5日 9時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - コメント失礼します☺︎女の子とフレッドくんはもちろん、ジョージくんも可愛くてかっこよくて素敵です、みんな幸せになって〜〜の気持ちで読んでます（ ; ; ）これからも応援してます、すきです♡♡ (2023年3月4日 21時) (レス) @page48 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - rapierさん» わー！ありがとうございます...！嬉しいです...更新頑張ります！ (2023年2月25日 20時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
rapier(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです!応援してます‼︎ (2023年2月25日 19時) (レス) @page7 id: bda167fb53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぢぶ | 作成日時：2023年2月18日 0時
