お決まりのパターン ページ5
見えなくなったのにフレッドがいつまでもジョージの口元を抑えているので、イライラしてきた彼は思い切りフレッドの手のひらの皮を噛んでやった
「いっっっ！？なにすんだよジョージ！！」
「俺のかわいい口をいつまでも塞いでるからだ、フレッド」
「えっキモ...アイツみたいなこと言うなよ...
移っちゃったのか？」
「アイツは病原体か何かか？」
恐ろしいこと言うな、とジョージはフレッドに言った
フレッドは勿論、毎回Aに対して失礼なことを言うが、
ジョージもなかなか失礼なことを言う
フレッドが噛まれた手を痛そうに振ったあとポケットに突っ込み、魔法薬学の教室へと歩き出した時、
「あら？もしかして私を待ってたの？フレッド、ジョージ？」
今まさに隠れて見ていた人物の声が、背後から聞こえた
「うっっっっっわ！？ハァ！？！？な、なんで！？だって、だってさっきまで俺らの前を歩いてたのに！！」
「えっ！ずっと私のこと見てたの？いつも意地を張ってたのはやっぱり照れ屋さんなだけだったのね！」
「あ゛ぁ゛〜〜〜〜〜〜〜ッッ！！！！！！！！」
自分で墓穴を掘ったフレッドはイライラしたように頭を掻きむしり、対照的にAはうふふふ！と真っ白な頬をほんのり赤くしてくねくねと体を捩らせて喜んでいた
2人揃ってキメー！！と、ジョージは腹を抱えて笑いながら叫んだ。こういうパターンはお決まりだった。ジョージにとっては見慣れた光景だが、だからと言って耐性がつく訳でもなく、この光景を見るたびにジョージは面白くて仕方が無かった
いつも一緒に他人をイタズラで困らせて怒らす立場の片割れが、1人の女に調子を狂わされている
このお決まりのパターンが、ジョージにエンターテイメントを見ている気分にさせた
「子犬のような瞳でずっと私を見ているんだもの、いやでも気づいたわ！きっと私と一緒に魔法薬学の教室に行きたいんだなって」
Aの頬はいつのまにか赤みがひき、いつもの白い肌に戻っていた。代わりに大きくキラキラと見開いていた目は、うっとりと細めていた
「だから戻ってきたのよ、"待ち合わせ"は完璧だったでしょう？
さ、行きましょ！かわいい獅子の双子ちゃん達！」
フレッドは心底嫌そうな顔をして大股で早歩きをした
続くAはこれまた嬉しそうな顔をしてついていく
その後ろでジョージは、「え、待って双子ちゃん"達"？俺も含んでんの！？」と思わぬ角度からの巻き込みに声を荒げたのだった
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ちとせ(プロフ) - ちぢぶさん» レスにレス失礼します、ええー！ええー！すごくすごくすごく嬉しいです（ ; ; ）続編もとっても楽しみです☺︎ (2023年3月5日 11時) (
レス) @page50 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - ちとせさん» わ〜！ありがとうございます〜！！是非これからも3人の物語を見守っててくださいませ...！私もちとせさんの作品を愛読させて頂いてます...！！大好きです...ﾍﾍ...^^*こちらこそ応援してます！更新頑張ります！ (2023年3月5日 9時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - コメント失礼します☺︎女の子とフレッドくんはもちろん、ジョージくんも可愛くてかっこよくて素敵です、みんな幸せになって〜〜の気持ちで読んでます（ ; ; ）これからも応援してます、すきです♡♡ (2023年3月4日 21時) (レス) @page48 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - rapierさん» わー！ありがとうございます...！嬉しいです...更新頑張ります！ (2023年2月25日 20時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
rapier(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです!応援してます‼︎ (2023年2月25日 19時) (レス) @page7 id: bda167fb53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぢぶ | 作成日時：2023年2月18日 0時
